海上自衛隊機による「威嚇飛行」とする韓国の抗議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 18:17 UTC 版)
「韓国海軍レーダー照射問題」の記事における「海上自衛隊機による「威嚇飛行」とする韓国の抗議」の解説
画像外部リンク 「威嚇飛行」の証拠とされる画像ツイート(韓国国防部公式Twitter) 発生地点 自衛隊機による「威嚇飛行」発生地点。座標は韓国国防部が公開した画像による。 1月21日に日本の防衛省が韓国との交渉を打ち切ると宣言した翌々日の1月23日、韓国政府からは韓国海軍艦艇に日本の海上自衛隊機が低空飛行で接近し「威嚇飛行」を行ったとの抗議があった。日本政府は「威嚇飛行を行った事実はない」と同じく主張が真っ向から対立している。 韓国国防部は東シナ海の離於島付近の公海上(韓国側の公表写真によると、離於島の南西131キロ〈具体位置は北緯32度0.3分 東経123度42.9分 / 北緯32.0050度 東経123.7150度 / 32.0050; 123.7150近辺〉)にて、海上自衛隊のP-3C哨戒機が韓国海軍艦艇に低空飛行(高度60~70メートル)で接近し、「威嚇飛行」を行ったとし、その際の画像5枚が1月24日に公開された。5枚中2枚は赤外線カメラで撮影されたものであり、2枚は韓国側レーダーがP-3Cを捉えた写真、1枚は通常の写真である。 韓国側は「機械は嘘をつかない」としており、日本側への有力な反論になるとの見方を示した。 産経新聞によれば、画像には海面が写っておらず、60~70メートルまで接近したという韓国側の主張が正しいことを立証できないというが、韓国側は「赤外線画像で証明できる」としている。日本側は「高度150メートル以上を確保していた」としており、双方の主張は食い違っている状況である。 国防部は当初、画像ではなく映像を公開する予定だった。韓国側が映像の公開を取りやめた理由について、産経新聞は関係者の話として「節制した対応を取った」と報道しているが、AbemaNewsは「急いで撮ったため短い」と報道している。 この画像と韓国側からの抗議に対し、岩屋毅防衛相は「(日本側が)韓国の艦艇に脅威を与える意図も理由も何もない」「韓国側は軍艦、日本側は哨戒機であり、丸腰の哨戒機が近付いて脅威を感じるのは、むしろ哨戒機の方」と抗議している。 なお、この事件の発生地である離於島付近の海域は中国にも近い公海であるが、韓国側は自国の排他的経済水域だと主張している。
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