浜通り夜ノ森以南
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 17:12 UTC 版)
(域内人口:38万人) 福島県 いわき市:35万人 旧楢葉郡:3万人 浜通り夜ノ森以南は、平安時代から戦国時代まで岩城氏の領土、徳川時代に磐城平藩の領土だった地域である。この地域は、阿武隈山地を越えた中通り(郡山など)よりも、水戸や相馬や仙台など太平洋沿岸の平野部との交流が深く、特に水戸などの茨城県北部との交流が深い地域である。地域中心地であるいわきは、水戸・仙台(相馬経由)・郡山の三方への結節点となっているが、「常磐路」という茨城県北東部と親密な沿岸生活圏を指向している。 浜通り夜ノ森以南から仙台に行くには、相馬経由と郡山経由の2路線が存在するが、福島原発事故後は郡山経由のみとなっている。更に、福島原発事故前の段階で、交通インフラは水戸・東京方面や郡山・新潟方面が優先され、相馬・仙台方面は軽視される傾向が強かった。1993年3月20日には郡山の南東近郊に福島空港が設置されたことによってその利用圏に入るようになり、1997年10月1日には磐越自動車道が新潟まで片側1車線で全通し、これ以後は磐越自動車道の片側2車線化事業やあぶくま高原道路の建設が促進されている。その一方で、常磐自動車道は、2004年4月14日から福島原発事故までの時点で富岡(夜ノ森のすぐ南側)までしか開通しておらず、いわき以南が片側2車線なのに対して、いわき以北は片側1車線のままである。常磐自動車道は福島原発事故後の2015年3月1日に仙台まで全線開通し、2019年現在はいわき以北の片側2車線化事業が促進されている。 福島原発事故前から「脱福島県、入茨城県」の傾向が見られており、実際にいわきは磯原や高萩とは公立図書館が共同利用圏内であり、広野と磯原は童謡祭りを合同で開催することもある。これに加えて、福島原発事故が発生して警戒区域が設定された為に、「脱福島県、入茨城県」の傾向が強まる傾向にある。実際に、警戒区域のいわき側関門のある広野には、中通りへ直通する山越え交通路が存在しない。
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