洗面化粧台時代の到来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 06:02 UTC 版)
昭和40年代住宅ブームの続くなかで、消費者の住宅に対するニーズは次第に高級化し、家庭バスルームの洗面化粧室においても、単に顔を洗い化粧する場所から一歩前進して装いを楽しむ場所へと変わり、洗面、化粧、脱衣等のトータルな水廻り空間を志向したものとなり洗面化粧台が普及して需要は、急速に拡大していった。これに等に対応して昭和46年に入り倉庫内に洗面化粧台用組立工場を増設し、キャビネットやカウンターの完成品を購入により、月産200台の組立で出発した。昭和50年代に入り、生活のより豊かさとゆとりが求められる時代となり、この時期、若年層向新商品のシャンプーが発売されるやテレビCMの効果もあってたちまち「朝シャン」ブームが起こり、着衣のまま洗髪ができる洗髪洗面化粧台が出現した。これは、洗面ボウルの大型化や洗髪シャワー金具の改良により、使い易さや高級感からこれがヒット商品となり爆発的売行きを示した。これにより各住設メーカーはこぞって新商品の開発を競い市場に参入してきた為、大型陶器ボウルの需要はますます拡大していき、またオリジナル陶器ボウルの製造依頼が相次ぎ、これに積極的対応して型の開発と生産移行に全社を挙げて取り組んだ為、工場はフル稼働状況となり、陶器ボウルの生産が全生産の大半を占めるまでに至った。この様な状況の中で、昭和56年度より松下電工株式会社(後のパナソニック電工株式会社。現在のパナソニック株式会社エコソリューションズ社 以下、単に松下電工とする)との陶器ボウルでの初取引が開始された。
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