没後の顕彰事業
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2017年(平成29年)6月、埼玉県東松山市で『高田博厚没後30年展』と『高田博厚没後30年記念イベント「思索の灯」』が開催される。このイベントにおいて小樽商科大学名誉教授の高橋純が、フランス国立図書館の未公開文書から発見したロマン・ロラン=高田博厚往復書簡に基づく講演を行い、証人のいないとされていた1931年のロマン・ロランとマハトマ・ガンジーとの会談に高田が同席していたことが証明された。生前の高田は田口弘・東松山市元教育長と親交があり、東松山市は高田没後30年記念事業を開催した。 2017年(平成29年)12月、高田の没後30年を機に、大野慶子(高田の義理の娘)ら高田の遺族が、鎌倉市稲村ヶ崎のアトリエを閉鎖することを決め、野見山暁治、入江観、室町澄子、堀江敏幸らが参加しお別れ会を開催。アトリエに保管されている彫刻作品や絵画、書籍など数千点の遺品全てが埼玉県東松山市に寄贈された。 2018年(平成30年)11月、高田博厚が帰国する際にライ・レ・ローズのアトリエを引き継いだ洋画家・野見山暁治と、高田博厚の著作『フランスから』の解説を執筆したフランス文学者で作家の堀江敏幸の特別対談を東松山市の「高田博厚展2018」で開催。パリでの高田との偶然の出会いから、頼み込んでアトリエを継いだエピソードや帰国後の交流まで、ユーモアを交えて語った。また、高田が帰国する際にアトリエの作品を「例外なく一枚残らず完璧に焼いてくれ。固い約束をしてくれ」と託され、何日もかけて焼却した話などを述懐した。
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