決議まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 22:09 UTC 版)
「国際連合安全保障理事会決議1172」の記事における「決議まで」の解説
「インドの核実験 (1998年)」および「パキスタンの核実験 (1998年)」も参照 安全保障理事会はまず、核兵器の拡散が国際的な平和と安全に対する脅威となっていることを指摘した。また、インドとパキスタンが行った核実験と、南アジアにおける軍拡競争の可能性を懸念し、核不拡散条約(NPT)、包括的核実験禁止条約(CTBT)、核兵器の解体の重要性を強調した。 安全保障評議会は、5月11日と5月13日に行われたインドのポクランで行われたシャクティ作戦(シャクティI〜シャクティV)と呼ばれるものと、5月28日と5月30日に行われたパキスタンの「チャガイI(Chagai-I)」と呼ばれるものを非難し、両国に実験を直ちに中止するよう要求するとともに、すべての国に今後、核実験を行わないよう求めた。また、インドとパキスタンに対しては、自制心を持ち、挑発的な行動を慎み、対話を再開するよう求めた。また、両国にはこの実験を含む核兵器開発のプログラムを中止し、弾道ミサイルと核分裂性物質の開発を中止するよう求められた。同時にすべての加盟国は、両国のプログラムを何らかの形で支援しうる機器、材料、技術の輸出を禁止するよう求められた。決議は、核実験が世界の核不拡散と軍縮に対する深刻な脅威であることを認識するものであった。 一方で核計画を終わらせる見返りに、安全保障理事会はカシミール紛争の解決を助けることを申し出た。
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