死をめぐる諸説とは? わかりやすく解説

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死をめぐる諸説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:04 UTC 版)

有賀幸作」の記事における「死をめぐる諸説」の解説

有賀幸作大和運命を共にし戦死したが、戦死時の状況には諸説がある。 最も有名なのは、有賀羅針儀自身縛り付け大和と共に死を迎えたというものである。この説の出典は、大和生還者でもある吉田満著のベストセラー『戦艦大和ノ最期』からである。羅針儀緊縛説はその壮絶さもあり戦艦大和扱った映画でも度々この説が採用され広く巷間知られ通説とされている。しかし出典著者である吉田満現場直接見ていない。吉田様々な生存者から聞いた話と吉田実際に体験したことをベースに本を書いたが、噂や未確認情報なども記載され初版出版時から抗議疑義受けた内容多く含んでいた。だが、殆どそれらに対す追求取材改訂なされることはなかった。 その後防空指揮所で有賀と共にいた塚本高夫二等兵曹艦長伝令)や、江本義男大尉(測的分隊長)が「鉄兜被ったまま指揮用白軍手で羅針儀をぐっと握りしめていた」と証言したことから、有賀大和対空指揮にあった羅針儀にしがみ付きそのまま沈んだとする説が有力になっている。(2005年公開され東映映画男たちの大和』では、有賀最後をこの説に従った描写にしている)中尾大三中尉防空指揮高射砲長付)によれば有賀第一艦橋下りていき、姿を消したという。これらの証言からも、有賀羅針儀に縄で体を縛りつけてはいないという点では一致している。 大和沈没後に有賀洋上漂流し、声をかけたら海に沈んだ主張する生存者もいるが(辺見じゅん著『男たちの大和』で紹介された説)、状況から判断して艦長であった森下信衛第2艦隊参謀長有賀艦長見誤ったものと考えられている。 沈没時の混乱もあり、実際目撃談勘違い目撃談、あるいは虚構小説映画でのフィクション描写)が入り乱れ有賀最期付いてはいまだ不明な部分もある。

※この「死をめぐる諸説」の解説は、「有賀幸作」の解説の一部です。
「死をめぐる諸説」を含む「有賀幸作」の記事については、「有賀幸作」の概要を参照ください。

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