歴史公園の運営
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 14:36 UTC 版)
「チャコ文化国立歴史公園」の記事における「歴史公園の運営」の解説
チャコ文化国立歴史公園は、合衆国内務省の一部局である国立公園局によって管理されている。 1980年代には、遺跡公園内でかなり徹底的な発掘調査が行われた。複合的になっている遺跡の建造物の壁が部分的に撤去されたり、壊されたりして何千個体もの遺物が検出された。1981年には、破壊する行為にも似た発掘調査に変わる新しい研究法が採られるようになった。つまりリモート・センシングや先住民の口承伝承に基づく人類学的な研究や年輪年代学といった相対的ではあるが破壊しないで残すという方向性である。この傾向は、ナバホ、ホピ、プエブロなど先住民の代表者の意見を公園の経営に生かすために1991年にチャコ・アメリカ先住民諮問委員会が設立されたことにも反映されている。 公園の基本方針は遺跡を部分的に発掘調査して復元することであるがその権限をもっている。発掘調査された遺跡はBack fillingといって再び砂をつかって埋め戻される。そのほかには「チャコの夜空を守るプログラム」と呼ばれるもので、公園内の夜の暗闇を明るすぎる照明による「光害」「汚染」をとりのぞいて維持しようとする試みである。このプログラムは、1998年に落成されたチャコ天文台を使った天体観測のプログラムであって14,000人がそのために訪れた。 しかしながらチャコ・キャニオンの遺跡は、公園外部の開発によって脅かされている。一例としてサン・ファン盆地の連邦の公有地を石炭の採掘のために貸そうという提案が1983年からなされている。公園のすぐ隣には、豊富な石炭を埋蔵している炭鉱があって古代のチャコ人の道路網をおびやかすように露出している。1年以上にわたるチャコ道路調査プロジェクトでチャコ・キャニオンの人々が用いた道路が明らかになり炭鉱の採掘から保護するための措置が取られた。
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