歯周病の治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 15:45 UTC 版)
歯周治療の考え方 歯周治療の基本は、原因の除去、つまり「主因子である歯垢の除去」「修飾因子の除去」「外傷性咬合の除去」「SPTおよびケアによる、回復した口腔の健康の維持」である。 歯周治療の流れは一般的に、歯周治療への患者の導入、検査・診断と治療計画の立案、歯周基本治療、再評価と治療計画の修正、(必要に応じ)歯周外科治療、再評価、SPT、治癒となる。歯周基本治療にはモチベーション(動機付け)、炎症に対する処置(プラークコントロール、スケーリング、スケーリング・ルートプレーニング、歯周ポケット掻爬、プラークリテンションファクターの改善、局所薬物配送システム、保存不可能な歯の抜歯)、咬合性外傷に対する処置が含まれる。 歯周外科治療には、以下の処置が挙げられる。 歯周ポケット掻爬術 新付着術 歯肉切除術 歯肉剥離掻爬術(フラップ手術) フラップ手術に付加して行う手術(歯槽骨整形術、歯槽骨切除術、骨および人工骨移植術) 歯肉歯槽粘膜形成術(小帯切除術、歯肉弁側方移動術、遊離歯肉移植術、歯肉弁根尖側移動術、歯肉弁歯冠側移動術、口腔前庭拡張術) 歯周組織再生誘導法(GTR) エナメルマトリックスタンパク質を応用した方法 ケア(健康管理)の重要性 歯周病は再発しやすい疾患であり、治癒判定後の再発防止を徹底することが大切である。治療の間隔は個人のリスクの合わせて調節する。日本歯周病学会のガイドラインでは、リスク評価に次の6つのパラメータを取り入れて、低リスク、中等度リスク、高リスクに分類している。 ポケット深さ5mm以上の部位数 プロービング時の出血の割合 年齢に相応する骨喪失 28歯中の喪失歯数 全身疾患・遺伝 環境 (喫煙)
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