欅_(松型駆逐艦)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 欅_(松型駆逐艦)の意味・解説 

欅 (松型駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/18 23:45 UTC 版)

呉港における欅(1945年10月16日)[1]
基本情報
建造所 横須賀海軍工廠
運用者  大日本帝国海軍
級名 松型駆逐艦
艦歴
発注 1942年戦時建造補充(改⑤)追加計画
起工 1944年6月22日
進水 1944年9月30日
竣工 1944年12月15日[1]
除籍 1945年10月5日
その後 1947年7月5日、賠償艦としてアメリカに引き渡され[1]、10月29日に標的艦として処分。
要目
基準排水量 1,262 トン
公試排水量 1,530 トン
全長 100.00 m
最大幅 9.35 m
吃水 3.30 m
ボイラー ロ号艦本式缶×2基
主機 艦本式タービン×2基
出力 19,000 馬力
推進器 スクリュープロペラ×2軸
速力 27.8 ノット
燃料 重油:370t
航続距離 3,500海里/18ノット
乗員 211名/248名[2](後日、323名)[3]
兵装
レーダー 二号二型(対水上用)
一号三型(対空用)
ソナー
テンプレートを表示

(けやき)は、大日本帝国海軍駆逐艦松型(丁型)駆逐隊の18番艦である。日本海軍の艦名としては2代目(初代は二等駆逐艦「楢型」5番艦「」)。丁型一等駆逐艦第5508号艦として横須賀海軍工廠で建造された。

艦歴

竣工後、「欅」は訓練部隊の第十一水雷戦隊(高間完少将)に編入。瀬戸内海に回航され訓練に従事する。3月1日付で同型鑑の「」とともに第一海上護衛隊の指揮下に入り[4]、3月4日に門司を出発予定のヒ99船団の護衛に就く予定だったが[5]、戦況の悪化により南方行き船団の運行は取り止められた。

3月15日付で新編成の第五十三駆逐隊に編入され[6]、3月17日から3月26日の間は佐世保鎮守府部隊の指揮下に入った[7]。4月6日以降、第五十三駆逐隊は第三十一戦隊(鶴岡信道少将・海兵43期)の指揮を受ける[8]。5月25日からは大阪警備府部隊の指揮下に移り[9]神戸に回航された[10]

7月15日、第十一水雷戦隊の解隊により第五十三駆逐隊も解隊され、特殊警備艦となった[11]。8月15日の終戦を無傷で迎えた。

終戦後

10月5日、除籍。特別輸送艦となり復員輸送に従事する。1946年(昭和21年)10月17日には、小笠原諸島に帰島する欧米系島民129名を父島まで輸送した[12]1947年(昭和22年)7月5日にアメリカへ賠償艦として横須賀港で引き渡され[1]、10月29日に北緯34度44分 東経140度01分 / 北緯34.733度 東経140.017度 / 34.733; 140.017の地点で標的艦として処分された[13]

歴代艦長

※『艦長たちの軍艦史』368-369頁による。

艤装員長

  1. 余田四郎 少佐:1944年11月15日 -

駆逐艦長

  1. 余田四郎 少佐:1944年12月15日 -

脚注

  1. ^ a b c d 「思い出の日本軍艦 終戦時の「松」型駆逐艦」 『世界の艦船』第416集(1990年1月特大号) 海人社 P.218
  2. ^ #S1906十一水戦日誌(3), p.8
  3. ^ 南海の死闘 1994, pp. 81–82「竹」の性能
  4. ^ #S1906十一水戦日誌(6), p.38
  5. ^ #S1906十一水戦日誌(6), p.39
  6. ^ #S1906十一水戦日誌(6), p.42
  7. ^ #S1906十一水戦日誌(6), pp.45,52
  8. ^ #S1906十一水戦日誌(7), p.7
  9. ^ #S1906十一水戦日誌(7), p.33
  10. ^ #S1906十一水戦日誌(7), p.54
  11. ^ #S1906十一水戦日誌(8), p.30
  12. ^ エルドリッヂ 2008, pp. 207–208.
  13. ^ 田村 2005, p. 149.

参考文献


「欅 (松型駆逐艦)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「欅_(松型駆逐艦)」の関連用語

欅_(松型駆逐艦)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



欅_(松型駆逐艦)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの欅 (松型駆逐艦) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS