標準化アレルゲンエキス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 09:51 UTC 版)
「アレルゲン免疫療法」の記事における「標準化アレルゲンエキス」の解説
投与量のコントロールや適応の判断のため、皮下投与では、アレルゲンエキスの持つ生物学的活性濃度が明確であるべきである。少量では効果が期待できない一方、過量では重篤な副作用のリスクが高くなる。また、治療期間は数年にもわたる故、生物学的活性濃度が一定に保障された標準化アレルゲンエキスが治療効果を向上させる上で重要である。アレルゲンの標準化は国際的ガイドライン(ARIA; Allergic Rhinitis and its Impact on Asthma)でも求められているが、実際にはアレルゲン作成の状況が異なり、それぞれの国によって単位や力価が異なる。 皮下注射用(治療用)国標準化アレルゲン非標準化アレルゲンアメリカ イエネコの毛、イエネコの皮(pelt)、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ、ギョウギシバ、ナガハグサ、ヒロハウシノケグサ、カモガヤ、コヌカグサ、ホソムギ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ミツバチ、スズメバチ(5種)。 アカシア、ハンノキ、ヨモギ、アスペルギルスを含む真菌類各種、ゴキブリ、ハウスダスト、リンゴ、鶏肉、米、蕎麦粉、鮭、など多数。 日本 スギ アカマツ、アスペルギルス、蕎麦粉、ハウスダスト 舌下減感作療法用国形態標準化アレルゲンアメリカ 舌下錠 オオアワガエリ(GRASTEK)、花粉5種混合(ハルガヤ、カモガヤ、ホソムギ、オオアワガエリ、ナガハグサ)(ORALAIR)、ハウスダスト(ODACTRA)、ブタクサ(RAGWITEK) 日本 舌下液 スギ(シダトレン:2021年3月末で販売中止および薬価基準削除。後継のシダキュアのみとなる) 舌下錠 スギ(シダキュア)、コナヒョウヒダニ・ヤケヒョウヒダニ(アシテア、ミティキュア)
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