標準化問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 07:23 UTC 版)
もともとfaviconはマイクロソフトによって提案され、Internet Explorerはあらゆるウェブサイトの指定URL (favicon.ico) にfaviconを要求する仕組みであった。その後、Microsoftは link 要素によりfaviconを呼び出す方法をサポートするようになったが、これは最初W3Cの勧告に従わない形式であり、次の点が問題とされた。 ICO形式にはIANAに登録されたMIMEタイプの割り当てがないため、多くのブラウザはfaviconとして指定されたファイルの種類を解析できない。 rel 属性の値をshortcut iconとする仕様であった。これは半角スペースを含むため、2つの属性値として解釈され、ウェブブラウザを混乱させる。 favicon.icoにアクセスする方式では、特定のURLパスをこの用途に占有することになり、World Wide Webのアーキテクチャにそぐわない。 しかし、2003年にICO形式が image/vnd.microsoft.icon としてIANAに登録されたことで最初の問題は解決した。さらにMozillaがブラウザでのサポートと同時に という形式を加え、link 要素によるfaviconの重複指定でウェブ製作者が画像形式を複数指定できるようになったため、書式の問題も実質上の解決となった。Mozilla Suiteのfaviconサポートを契機に、それ以後は多くのウェブブラウザがこの仕様を新たにサポートするようになっており、同様の書式で標準化されている。
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