標準化の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 12:57 UTC 版)
「第3世代移動通信システム」の記事における「標準化の経緯」の解説
ITUにおける第3世代移動通信システム標準化の検討は1985年に開始された。目的は、音声に加えてマルチメディア、データ、及びビデオをサポートする超高速なワイヤレス通信のソリューションを提供すること。当初は「FPLMTS」(Future Public Land Mobile Telecommunication Systems) と呼ばれたが、後に高速なデータ通信、テレビ電話などのマルチメディアサービスの利用が可能となるよう、「新バンド(2000MHz帯)」の運用 で「2000kbpsのデータ転送速度(静止時)」を「2000年に商用化」するという願いを込めて「IMT-2000」と改称された。 第2世代 (2G) では互換性のない方式の移動通信システムが各国、各地域別に展開されていたため、第3世代では世界的にローミングが可能となるように統一規格の策定を目指したが、結局は地上系5種類の方式を包括的に含む内容となった。新技術にかかわる特許問題が浮上したことや、インフラと技術の両面で既存2G資産の活用を強く意識した3G方式の提案が各方面から出されたことが背景にある。
※この「標準化の経緯」の解説は、「第3世代移動通信システム」の解説の一部です。
「標準化の経緯」を含む「第3世代移動通信システム」の記事については、「第3世代移動通信システム」の概要を参照ください。
- 標準化の経緯のページへのリンク