標準化の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 05:25 UTC 版)
praには、フォワーダーとメーリングリストがメールヘッダーを変更することによってのみサポートできるという欠点がある。たとえば、 SenderまたはResent-Sender挿入する。後者はRFC2822に違反しており、RFC822と互換性がない。 SPFの元では、メーリングリストは引き続き機能する。 フォワーダーは、メールではなく、SMTP MAIL FROMとRCPT TOを変更するだけで済むためSPFのサポートを希望している。元のRFC821 ではSMTPフォワーダーでは、常にホスト名がMAIL FROMのリバースパスに追加されていたため新しい概念ではない。 Sender IDの中核仕様で最も問題となる点は、spf2.0/mfromの代わりにspf2.0/mfrom,praのようなv=spf1ポリシーの解釈を推奨していることだ。これは、2003年から公開されたSPFのドラフト仕様で意図されておらず、意図しない多数のv=spf1 ポリシーがPRAのために評価されると、PRAとmfromが異なっている多くの場合に意図しない結果を引き起こす可能性がある。この問題はインターネットアーキテクチャ委員会 (IAB)への訴えの根拠だった。別の以前の訴えへの回答として、 IESGは、RFC 2822の必須要件との非互換性に対処せずに、Sender IDがIETF標準化を進められないことを指摘していた。 SPFが実験的 (experimental) から標準への提唱 (proposed standard) に変わった2012年に実施されたさまざまな調査によると、SPFを使用するメールドメインが約40〜50%出会ったのに対し、praを使用するための要件を満たしているメールドメインは3%未満であった。
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