ハルガヤとは? わかりやすく解説

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春茅

読み方:ハルガヤ(harugaya)

イネ科多年草

学名 Anthoxanthum odoratum


春茅

読み方:ハルガヤ(harugaya)

イネ科多年草で、明治初年牧草として欧州より輸入し栽培され

季節 春、夏

分類 植物


ハルガヤ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/12 19:52 UTC 版)

ハルガヤ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: ハルガヤ属 Anthoxanthum
: ハルガヤ A. odoratum
学名
Anthoxanthum odoratum
L.
英名
Sweet vernal grass

ハルガヤ学名Anthoxanthum odoratum)は、イネ科・ハルガヤ属に分類される多年生植物である。甘い香りを持つ草であるため、英語では「sweet vernal grass」とも呼ばれ、観葉植物として育てられる。

分布

ヨーロッパが原産地である[1]。しかし、アフリカアジアオセアニア北アメリカ南アメリカ外来種として移入分布する[1]。日本では明治時代初期に北海道[1]、牧草として導入された[2]。その後、さらに北海道のみならず、日本各地へと拡大していった[1]

特徴

茎の長さは25 cmから40 cmであり、幅が3 mmから5 mm程度の短い葉が付いている。初夏には、6 mmから10 mmの小穂で覆われた4 cmから6 cmの花が咲く。香りは乾燥させると特に強くなり、クマリン安息香酸が成分として含まれるため、バニラを思わせる干し草のような香りがする。

栽培

春から秋にかけて、耕された土地に種子を播くと、4日から5日で発芽する。酸性の砂壌土を好む。商業用の牧草としては低い生産性だが、他の牧草が育ち難いような酸性の土壌でも栽培できる。

日本には牧草として導入されたものの、牧草としての生産性が低いため、牧草としては重要視されていない[2]。ところで、ハルガヤに含有されるクマリンにはアレロパシー作用が有る[3]。牧草地にハルガヤが侵入すると、ハルガヤのアレロパシー作用により、他の牧草の出芽と生育を阻害する[3]。このため、むしろ日本の牧草地においては、雑草と認識されている[3]

写真集

脚注

出典

  1. ^ a b c d ハルガヤ”. 侵入生物データベース. 国立環境研究所. 2018年2月18日閲覧。
  2. ^ a b 我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト” (pdf). 環境省. 2023年12月1日閲覧。
  3. ^ a b c 草地雑草『ハルガヤ』の低減対策” (pdf). hro.or.jp. 2023年12月1日閲覧。

参考文献

外部リンク




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