樋口直人によるFacebookユーザーの分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:01 UTC 版)
「ネット右翼」の記事における「樋口直人によるFacebookユーザーの分析」の解説
樋口直人はFacebookのユーザーを対象に、それぞれの生活世界がネット右翼としての「活動」につながる背景を明らかにすることを目的に調査を行った。 調査の対象となったFacebookユーザーは、安倍首相がFacebookに書き込んだ年末の挨拶に対して、2015年12月28日になされた日韓両政府の間で合意された「慰安婦」問題に関する批判的な書き込みを行った人々であり、これをネット右翼として調査が行われた。樋口は属性情報が公開されており、ユーザーページが残っているものを対象として、表に集計した。 安倍首相の「Facebook」に批判を書き込んだ者の属性学歴年齢性別人数%人数%人数%大学在学・卒332 60.7 10代3 1.0 女性124 16.9 高専・短大卒24 4.4 20代31 10.4 男性602 81.9 専門学校卒48 8.8 30代53 17.8 不明9 1.2 高校卒138 25.2 40代100 33.7 高校在学・中退・中卒5 0.9 50代59 19.9 60代52 17.5 計547 100.0 298 100.0 735 100.0 「Facebook」は他のSNSに比べて利用者の年齢層は高めだが、この調査では30代から50代がほとんどを占め、735人のうち職業が判明したのは289人であり、そのうち自営・経営者が137人を占めていた。 その後、樋口は公開情報とネット右翼的情報の量によってネット右翼を、リア充ネトウヨ、生活者ネトウヨ、ステルスネトウヨ、真正ネトウヨ、秘匿ネトウヨに分類してそれぞれ分析した。 また、このFacebookユーザーのネット右翼の分析において、ネット右翼に特徴的なサブカルチャーとして、アニオタ(アニメオタク)や歴史オタクはほとんど見られなかった(アニオタ2人、歴史オタク8人)。実際にネット右翼に特徴的なサブカルチャーとして多かったのは、ミリオタ(42人)、宗教(24人)、武道(15人)であった。しかし、女性にはこの傾向は見出すことができなかった。加えて、ネット右翼にはネオナチなどで見られる特有の外見的アイコンがなかった。
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