栗田やすしとは? わかりやすく解説

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栗田やすし

栗田やすしの俳句

バラ園のホースの水を天に放つ
初空に龍神講の大のぼり
割れやすし春の夕べの浜の石
塩田の句碑へ西瓜の蔓またぐ
墨薄き母の便りや秋深し
夏の雲赤子乳足りて眠りをり
子と飾る七夕妻に姉妹なし
寒月が鵜川の底の石照らす
母と来て炎天の墓ひた濡らす
母よりの便り続けり額の花
流燈会われも流るる舟にゐて
湧水に岸の桜の散りやまず
焚火して小学校の屋根普請
砂浜に海女滴りて若布干す
苦瓜の路地より手織り機の音
菜の花の辺に山積みの青瓦
遠来の友の鼾や明け易し
雪催ひ杉間隠れの最上川
鳥舎の灯を消してより鵜の寝静まる
 

栗田靖

(栗田やすし から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 22:09 UTC 版)

栗田 靖(くりた きよし、1937年6月13日[1] - )は、俳人俳句研究者日本大学国際関係学部名誉教授。

人物・来歴

満洲ハイラル生まれ。岐阜大学卒業、立命館大学大学院修了[2]日本大学大学院博士課程単位取得。東海学園女子短期大学講師、日本大学国際関係学部助教授、教授を経て、2008年より同名誉教授。

実作者としては栗田やすしの俳号を用いる。1958年、「岐大二十才句会」で俳句を始め、1966年「」に入会、沢木欣一に師事。「風」同人を経て1998年に「伊吹嶺」を創刊・主宰。

著書に『子規碧梧桐』『山口誓子』『河東碧梧桐の基礎的研究』など多数。句集に『伊吹嶺』『遠方』『霜華』『海光』などがある。2000年『河東碧梧桐の基礎的研究』で第15回俳人協会評論賞、2009年句集『海光』で第49回俳人協会賞受賞。俳人協会常務理事、国際俳句交流協会監事、中日俳壇選者。

著書

  • 『子規と碧梧桐』双文社出版, 1979.7
  • 山口誓子』(新訂俳句シリーズ・人と作品 桜楓社, 1979.9
  • 『俳句とふるさと』中日新聞本社, 1994.10
  • 『栗田やすし集』(自註現代俳句シリーズ 俳人協会, 1999.3
  • 『河東碧梧桐の基礎的研究』翰林書房, 2000.2
  • 『霜華 句集』栗田やすし 富士見書房, 2003.7
  • 『海光 句集』栗田やすし 角川書店, 2009.3
  • 『伊吹嶺 第一句集』栗田やすし(俳句四季文庫) 東京四季出版, 2011.3
  • 『碧梧桐百句』翰林書房, 2012.11
  • 『碧梧桐研究ノート』豊文社出版, 2016.10
  • 『半寿 句集』栗田やすし 角川文化振興財団, 2019.4

共編・編著

脚注

  1. ^ 『文藝年鑑』2014
  2. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.449

参考文献

  • 栗田やすし 『伊吹嶺』 俳句四季文庫、2011年

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