染付白鷺図三脚皿〈鍋島/〉
主名称: | 染付白鷺図三脚皿〈鍋島/〉 |
指定番号: | 2529 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1989.06.12(平成1.06.12) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1枚 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 鍋島焼は、江戸時代に九州肥前国を領有していた佐賀藩が、藩の什器や献上に供する器物を焼造するために直接経営に携わった藩窯である。その開窯の時期は判然としないが、延宝から天和年間のころに規矩を整え、卓越した技術を駆使して、染付、色絵、青磁などに独特の優美典麗な作風を樹立し、十七世紀末には最盛期をむかえていたと推測される。 この皿は、低く削りだした高台の際に型抜きによる脚を付けた鍋島焼通有の三脚の尺皿である。見込みの図は細く澱みのない染付の線描きとむらのない濃染【だみぞ】めで蓮池に佇む三羽の白鷺が簡潔に表現され、静けさの漂う墨画的詩情を湛え、粛条とした風韻をかもしだしている。完璧な技巧を駆使して、品格の高い完成された作風をみせる染付尺皿の代表作で、鍋島焼の染付技術の最高峰を示す作品である。 裏面の三方に配された染付による小賀玉木【おがたまのき】の折枝文は、鍋島焼の最盛期の製品にみられる文様である。 |
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