東原公園球技場とは? わかりやすく解説

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東原公園

(東原公園球技場 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/23 03:14 UTC 版)

東原公園
所在地
東京都青梅市今寺5-11
運営者 青梅市教育委員会
設備・遊具 あり(サッカー場・プール併設)
駐車場 57台
アクセス JR青梅線 小作駅
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東原公園(ひがしはらこうえん)とは、東京都青梅市今寺にある都市計画公園である。

施設

テニスコートサッカーグラウンドプールがあり、スポーツ特化型の公園である。遊具などはない。敷地は大きく南北に2分され、北側に「東原公園水泳場」(プール施設)、南側に「東原公園球技場」(グラウンド)が配置される。また、敷地の北東隅に事務所や更衣室がある管理棟があり、敷地東側の道路に沿った部分には駐車場が設けられている。

東原公園水泳場

1977年9月から建設が進められ[1]、1978年7月8日に開場した[2]。青梅市内のプールとしては釜の淵公園水泳場に次ぐ2つ目のプール開設となった[1]。開設時には水泳教室が開かれ、木原光知子がコーチを務めた[3]

2018年現在、青梅市にある3つの市営プール(東原公園水泳場、わかぐさ公園こどもプール、沢井市民センタープール)の内、最も大規模なプールで、利用者も最も多い[4]。平成28年度のプール利用者は5万3826人[4]。2014年4月からはフクシ・エンタープライズが指定管理者として運営を行っており[5][6]、指定管理者の自主事業として各種イベントが開催されている[4]。主なイベントとしては、プール縁日、水の安全講習会や、小学生の泳力検定、ワンポイントレッスン、一日ライフガード体験などが行われている[4]。指定業者へ青梅市が支払った管理運営費は平成12年で4903万6376円だった[7]

設置より30年以上が経過しており、ポンプや消毒施設を含めた施設全体の老朽化が問題となっている[8]。1997年(平成9年)にはプールサイドの補修予算が組まれた[9]。平成13-14年には2か年計画で1億3500万円をかけてウォータースライダーが更新され[10]、2002年夏からは長さ63.5mの曲線スライダーが追加された[11]。2017年には塩素タンクの更新が実施されることになった[8]。プールの営業時間は午後6時まであるが、プールの利用者を増やすためにプールのナイター営業が市議会で検討されたが、照明設備の不備などの安全面の懸念から断念されている[4]。議会での議論では、隣接する東原公園球技場のナイター照明を使用してプールの照度を確保する案も検討されたが、照明の死角になるプールがあったり、近隣住宅への夜間騒音も危惧され実施に至っていない[4]

設置プール

更衣室は公園敷地の北東にある管理棟の中に設置されている[8]

  • 流れるプール (周囲176.8m 幅5-7m 水深110cm)
  • 直線スライダー (3レーン(長さ20m 高さ6m))
  • 曲線スライダー (1レーン(長さ63.5m 高さ6.96m))
  • 25メートルプール (25m×15m 水深100-120cm)
  • 幼児用プール (23m×17m 水深10-50cm)
以上の出典は[4][12]

利用者統計

開設期間 入場人員(人)
大人 小人
1978年 7月8日〜8月31日 54日 41094 87494 128588 [13]
1979年 7月14日〜8月31日 49日 22971 58136 81107 [14]
1980年 7月12日〜8月31日 11802 41855 53657 [15]
1981年 7月11日〜8月31日 50日 24987 72614 97601 [16]
1982年 7月10日〜8月31日 48日 22067 70743 92810 [17]
1983年 7月9日〜8月31日 50日 19651 67236 86887 [18]
1984年 7月14日〜8月31日 49日 25939 79507 105446 [19]
1985年 7月13日〜8月31日 50日 23074 70507 93581 [20]
1986年 7月12日〜8月31日 49日 15303 67042 82345 [21]
1988年 7月9日〜8月31日 38日 13443 42695 56138 [22]
1989年 7月8日〜8月31日 43日 15385 54043 69428 [23]
1990年 7月14日〜8月31日 48日 21726 66807 88533 [24]
1991年 7月13日〜8月31日 43日 13157 37328 50485 [25]
1992年 7月11日〜8月31日 42日 19583 48085 67668 [26]
1993年 7月10日〜8月31日 37日 11347 30281 41628 [27]
1995年 7月8日〜8月31日 51日 25037 54850 79887 [28]
1996年 7月13日〜9月1日 45日 15071 37139 52210 [29]
1997年 7月12日〜8月31日 44日 16552 37411 53963 [30]
1998年 7月11日〜8月31日 43日 12824 30536 43360 [31]

東原公園球技場

1981年3月開設。水泳場に隣接して存在し、夜間照明設備を備えている[4]。野球には対応していない。市内の市民サッカーチーム、ソフトボールチームが主に使用する[32]。2016年4月からは、水泳場の指定管理者でもあるフクシ・エンタープライズがNTTファシリティーズとともに構成する青梅市スポーツ施設運営パートナーズが指定管理者として運営にあたっている[5]。指定管理者制度での運営となり、グラウンド整備状態が改善されるなどのメリットが見出されるようになった[32]。更衣室がなく、水飲み場の数も球技場近くのものは1カ所のみ(公園全体でも3カ所のみ)と、施設面での不足が指摘されている[32]。青梅市営のサッカー場は、ここと青梅市民球技場の二ヶ所[33]。後述のように夏季はプール利用者の駐車場となるので、プールの営業が終了した夜間のみの利用となるが[33]、車によって転圧されてしまったグランドでの球技に怪我を懸念する声もある[33]

利用回数 利用人員 使用可能回数 稼働率
1982年 501 10630 20.3% [34]
1983年 781 19321 21.1% [18]
1984年 545 14997 14.7% [19]
1985年 568 17772 15.4% [20]
1986年 645 15019 2440 26.4% [35]
280 5564 1328 21.1%
1988年 533 27620 2240 23.8% [36]
355 7156 1110 32.0%
1989年 535 33633 2416 22.1% [23]
425 10246 1208 35.2%
1990年 423 25408 2400 17.6% [24]
478 9950 1318 36.3%
1991年 435 21391 2480 17.5% [25]
521 10808 1340 38.9%
1992年 385 18159 2448 15.7% [37]
641 12884 1330 48.2%
1993年 666 18124 2416 27.6% [38]
903 17916 1332 67.8%
1995年 800 27809 2352 34.0% [39]
874 20959 1270 68.8%
1996年 782 26242 2154 36.6% [29]
831 19648 1174 70.8%
1997年 716 20707 2266 31.6% [40]
630 14656 1217 51.8%
1998年 838 15181 2288 36.6% [41]
751 15267 1244 60.4%

駐車場

駐車場は57台で、無料で使用できる[32]。7-8月のプール営業期間中は、球技場を駐車場として転用し、最大303台が駐車可能である。公園の設備維持費の捻出のため、駐車場を有料化することが検討されているが、駐車場入り口に無人機械式の徴収ゲートを設置すると、管理・委託費などで逆に赤字となるために有料化に踏み切れていない[32]

拠点とするスポーツチーム

周辺施設

アクセス

自動車

高速道路

一般道

鉄道

バス

関連項目

出典

  1. ^ a b 「今年は流れるプールで泳げるぞ! 東原公園プール」『広報おうめ』第384号、青梅市役所市民懇話室、1978年6月15日、1ページ。
  2. ^ 「流れるプール開設 青梅」『朝日新聞』1978年(昭和53年)7月9日付東京本社朝刊20面(多摩)。
  3. ^ 「涼は流水に乗って 青梅 東原公園プール開場」『読売新聞』1978年(昭和53年)7月9日付東京本社朝刊23面(多摩)。
  4. ^ a b c d e f g h 平成29年定例会9月 定例議会 】09月04日-07号 p97 2018年2月10日閲覧
  5. ^ a b 青梅市指定管理者導入施設一覧(平成29年4月1日現在)
  6. ^ 『建通新聞』2013年12月25日付2面。
  7. ^ 青梅市【平成12年9月決算審査特別委員会】 09月21日-03号 p49 2018年2月10日閲覧
  8. ^ a b c 平成29年3月 青梅市予算決算委員会 03月15日-04号 P145 2018年2月10日閲覧
  9. ^ 平成9年3月 定例会(第1回) 】 02月27日-01号 p16 2018年2月10日閲覧
  10. ^ 【平成13年9月青梅市補正予算審査特別委員会】09月18日-01号P12018年2月10日閲覧
  11. ^ 「今年の夏はスライダーに挑戦だ 東原公園プールに新スライダーが登場」『広報おうめ』第961号、青梅市役所秘書広報課、2002年7月1日、1ページ。
  12. ^ 東原公園水泳場 青梅市 青梅市ホームページ 2018年2月24日閲覧
  13. ^ 『青梅市の社会教育―昭和53年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1979年、158ページ。
  14. ^ 『青梅市の社会教育―昭和54年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1980年、150ページ。
  15. ^ 『青梅市の社会教育―昭和55年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1981年、150ページ。
  16. ^ 『青梅市の社会教育―昭和56年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1982年、148ページ。
  17. ^ 『青梅市の社会教育―昭和57年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1983年、154ページ。
  18. ^ a b 『青梅市の社会教育―昭和58年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1984年、158ページ。
  19. ^ a b 『青梅市の社会教育―昭和59年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1985年、148ページ。
  20. ^ a b 『青梅市の社会教育―昭和60年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1986年、148ページ。
  21. ^ 『青梅市の社会教育―昭和61年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1987年、148ページ。
  22. ^ 『青梅市の社会教育―昭和61年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1989年、145ページ。
  23. ^ a b 『青梅市の社会教育 平成元年版』青梅市教育委員会、1990年、153ページ。
  24. ^ a b 『青梅市の社会教育 平成2年版』青梅市教育委員会、1991年、149ページ。
  25. ^ a b 『青梅市の社会教育 平成3年版』青梅市教育委員会、1992年、158ページ。
  26. ^ 『青梅市の社会教育 平成4年版』青梅市教育委員会、1993年、161ページ。
  27. ^ 『青梅市の社会教育 平成5年版』青梅市教育委員会、1994年、157ページ。
  28. ^ 『青梅市の社会教育 平成7年版』青梅市教育委員会、1996年、146ページ。
  29. ^ a b 『青梅市の社会教育 平成8年版』青梅市教育委員会、1997年、148ページ。
  30. ^ 『青梅市の社会教育 平成9年版』青梅市教育委員会、1998年、141ページ。
  31. ^ 『青梅市の社会教育 平成10年版』青梅市教育委員会、1999年、136ページ。
  32. ^ a b c d e 【青梅市平成28年定例会12月定例議会】12月05日-02号 2018年2月10日閲覧
  33. ^ a b c 【平成18年9月青梅市決算審査特別委員会】10月02日-06号 p327 2018年2月10日閲覧
  34. ^ 『青梅市の社会教育―昭和57年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1983年、153ページ。
  35. ^ 『青梅市の社会教育―昭和61年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1987年、124ページ。
  36. ^ 『青梅市の社会教育―昭和63年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1989年、145ページ。
  37. ^ 『青梅市の社会教育 平成4年版』青梅市教育委員会、1993年、160ページ。
  38. ^ 『青梅市の社会教育 平成5年版』青梅市教育委員会、1994年、156ページ。
  39. ^ 『青梅市の社会教育 平成7年版』青梅市教育委員会、1996年、145ページ。
  40. ^ 『青梅市の社会教育 平成8年版』青梅市教育委員会、1998年、140ページ。
  41. ^ 『青梅市の社会教育 平成10年版』青梅市教育委員会、1999年、135ページ。

外部リンク

座標: 北緯35度47分37.8秒 東経139度18分5.8秒 / 北緯35.793833度 東経139.301611度 / 35.793833; 139.301611


東原公園球技場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 06:22 UTC 版)

東原公園」の記事における「東原公園球技場」の解説

1981年3月開設水泳場隣接して存在し夜間照明設備備えている。野球には対応していない。市内市民サッカーチーム、ソフトボールチームが主に使用する2016年4月からは、水泳場指定管理者でもあるフクシ・エンタープライズがNTTファシリティーズとともに構成する青梅市スポーツ施設運営パートナーズ指定管理者として運営にあたっている。指定管理者制度での運営となり、グラウンド整備状態が改善されるなどのメリット見出されるようになった更衣室がなく、水飲み場の数も球技場近くのものは1カ所のみ(公園全体でも3カ所のみ)と、施設面での不足が指摘されている。青梅市営のサッカー場は、ここと青梅市球技場の二ヶ所。後述のように夏季プール利用者駐車場となるので、プール営業終了した夜間のみの利用となるが、車によって転圧されてしまったグランドでの球技怪我懸念する声もある。 年利回数利用人員使用可能回数稼働率1982年501 10630 20.3% 1983年781 19321 21.1% 1984年545 14997 14.7% 1985年568 17772 15.4% 1986年645 15019 2440 26.4% 夜280 5564 1328 21.1% 1988年昼533 27620 2240 23.8% 夜355 7156 1110 32.0% 1989年昼535 33633 2416 22.1% 夜425 10246 1208 35.2% 1990年423 25408 2400 17.6% 夜478 9950 1318 36.3% 1991年435 21391 2480 17.5% 夜521 10808 1340 38.9% 1992年385 18159 2448 15.7% 夜641 12884 1330 48.2% 1993年666 18124 2416 27.6% 夜903 17916 1332 67.8% 1995年800 27809 2352 34.0% 夜874 20959 1270 68.8% 1996年782 26242 2154 36.6% 夜831 19648 1174 70.8% 1997年716 20707 2266 31.6% 夜630 14656 1217 51.8% 1998年昼838 15181 2288 36.6% 夜751 15267 1244 60.4%

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