条・丁目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 08:54 UTC 版)
北海道の都市に見られる「条・丁目」は、碁盤の目状に区画された市街地における町名をx座標とy座標のような2種類の数字を使い規則的に定める方式である。 札幌市中心部の「条・丁目」地区では、ほぼ東西に走る大通とほぼ南北に走る創成川との交点が座標平面の原点に当たる。x軸に相当するものが大通で、y軸に相当するものが創成川である。そして、第1象限(大通の北、創成川の東)にある町名は、その位置に応じて「北y条東x丁目」である。大通から離れるほど、yの数字が大きくなり、創成川から離れるほどxの数字が大きくなる。同様に、第2象限(大通の北、創成川の西)では「北y条西x丁目」、第3象限(大通の南、創成川の西)では「南y条西x丁目」、第4象限(大通の南、創成川の東)では「南y条東x丁目」である。条、丁目ともアラビア数字表記が正式である。 札幌市では、この他、白石区のおおむね環状通・東北通・厚別川・札幌新道・JR函館本線に囲まれた区域において、環状通を原点とする数直線と「丁目」のみを用いた、「○○通x丁目」という一次元座標型の住所表記が用いられている。この地域では、環状通から南東方向に離れるほどxの数字が大きくなる。北東~南西方向の区分については、「○○通」の部分の名前を変えることによって対応している。 帯広市の「条・丁目」は、東西に走る国道38号と南北に走る国道236号(大通り)との交差点を原点とする。そして、第1象限の町名は「東x条北y丁目」となる。このように、東西方向の位置を条の数字で表し、南北方向の位置を丁目の数字で表す(札幌とは逆である)。 「条・丁目」は、このほか旭川市・北見市・岩見沢市・名寄市など内陸の都市で見られる。函館市・釧路市・苫小牧市・小樽市など海沿いの都市には「条・丁目」は見られない。 また、町村部の一部では、「丁目」ではなく「線」を採用する自治体がある(例:河東郡音更町字下音更北7線西7番地、該当住所は音更町立緑陽台小学校の所在地)。
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