材質と製造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 02:14 UTC 版)
標識柱 標識柱は用いられる材料によって鋼柱(鋼管、形鋼、テーパーポール)、アルミニウム合金柱、鉄筋コンクリート柱、ステンレス柱、木柱などに分類される。 鋼材を加工した鋼柱を作る場合、鋼材を加工、溶接、塗装の順に工程をたどり標識柱として出荷される。 標識板 反射式標識板の板面の材質はアルミニウム合金板、鋼板、合成樹脂板などが用いられる。アルミニウム合金板を用いる場合は厚さ1.0–2.0ミリメートル (mm) のものが用いられる。このとき、1.0–1.2 mmの場合は縁曲げを施す。 標識板の裏面には補強のための加工として補強材がスポット溶接される。こうした板が「基板」と呼ばれている。面積の大きな標識板を設置する場合はアルミT型金具も補強のために用いられる。 一般的に耐用年数は10 - 20年と言われるが、障害がなければ20年以上も使用することができる。そのため、2000年代前半で標識板の交換が盛んとなり、それ以後は交換が少なくなっている。 反射式標識板を製造は、基板の切断や補強材の溶接を行い、その後表示面に反射シートを貼り付け真空加熱圧着して完成となる。規制標識や警戒標識などは規格通りに切断された基板や反射シートを用いて製造するが、一品製作的要素が強い案内標識は素地となる反射シートを貼ってから罫書きを行った上で文字や記号の反射シートを貼り付けるという工程を経る。特に大きな標識板は運搬に適したサイズに分解して製造する。 面積の大きな標識板にはアルミT型金具が用いられる。
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