李成桂と国号下賜とは? わかりやすく解説

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李成桂と国号下賜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 08:44 UTC 版)

李成桂」の記事における「李成桂と国号下賜」の解説

李成桂1392年、明が冊封した高麗王の禑王昌王恭譲王廃位して高麗王位簒奪して高麗王を称した後、すぐに明に使節送り権知高麗国事としての地位認められたが、洪武帝王朝交代したことで、国号変更するよう命じた。これをうけた李成桂は、重臣と共に国号変更計画し朝鮮と和寧の二つ候補準備し洪武帝選んでもらった。和寧は李成桂出身地の名であったが、北元本拠地カラコルムの別名でもあったので、洪武帝は、前漢武帝にほろぼされた王朝衛氏朝鮮)の名前であり、平壌付近古名ある朝鮮を選んだ。そして李成桂権知朝鮮国事封じたことにより、朝鮮正式な国号となった。和寧が単に李成桂出身地であるだけなのに対し朝鮮はかつての衛氏朝鮮箕子朝鮮檀君朝鮮正統性継承する意味があったことから本命とされており、国号変更以前からそれを意識する儀式が行われていた。 国号朝鮮という二文字なのは、中国冊封体制に、新王朝君主外臣として参加して一文字国号を持つ内臣より一等格下処遇与えられていることを意味する国号洪武帝選んでもらったことは、事大主義象徴していると揶揄されるが(例え黄文雄は、「李朝太祖李成桂は、『易姓革命』によって高麗朝を簒奪した事実実権支配獲得を明の太祖認知させるため、国家主権明に売り渡し、明の属国決め込んだ朝鮮国号王位明によって下賜されるかたちをとったのである」と述べている)、新王朝が擬定した朝鮮国号は、朝鮮初である檀君朝鮮朝鮮で民を教化した箕子朝鮮継承する意図があり、首都漢陽置かれたのは、檀君朝鮮箕子朝鮮舞台であるためである。新王朝は、檀君箕子直結させることにより、正統性拠り所にする意図持っていた。朝鮮という国名は、殷の賢人箕子が、周の武王によって朝鮮に封ぜられた故事に基づく由緒ある中国的な呼称であるため、洪武帝は、新王朝箕子伝統継承する忠実な属国」となり、自らは箕子朝鮮封じた周の武王のような賢君なりたい祈念した。従って、中国への事大主義国是とする新王朝が、周の武王朝鮮封じた箕子継承意図する朝鮮国号奏請したことは適切であった

※この「李成桂と国号下賜」の解説は、「李成桂」の解説の一部です。
「李成桂と国号下賜」を含む「李成桂」の記事については、「李成桂」の概要を参照ください。

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