本格的実現まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 05:03 UTC 版)
日本初のノンステップバスは、近畿日本鉄道(現・近鉄バス)が日本初の2階建てバス「ビスタコーチ」をベースに1963年(昭和38年)に導入した車両である。これは、「ビスタコーチ」の2階部分を取り払い、ホイールベース部(前車軸と後車軸の間)を低床・ノンステップの客室としたものであった。シャシは日野自動車工業(現・日野自動車)が、ボディは近畿車輛がそれぞれ製造したが、構造上ワンマン運転に対応できないなどの問題があり、これ以降の導入はなかった。 その後、1985年(昭和60年)に三菱自動車工業(現・三菱ふそうトラック・バス)が初のワンマン運転対応の本格的なノンステップバスを試作した。同年にモデルチェンジした大型路線バスエアロスターシリーズをベースにして、前中ドア間の床を350mmまで下げ、ノンステップ化を実現した。トランスミッションとエンジンは通常のバスと同じ、縦置きのレイアウトである。 高価であったため、導入例は名古屋鉄道(現・名鉄バス)、岐阜乗合自動車、京浜急行電鉄(現・京浜急行バス、羽田京急バスなど)の3社のみで、1987年(昭和62年)頃まで製造された。 その後、1994年(平成6年)に名鉄向けとして、上記のノンステップバスの生産初期車が使用されていた名古屋空港(現・名古屋飛行場)内循環車用の代替に1台が追加製造されている。 試作ノンステップバス 名古屋鉄道 試作ノンステップバス 岐阜乗合自動車 試作ノンステップバス 京浜急行電鉄
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