未来のロケットの種類とは? わかりやすく解説

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未来のロケットの種類

推進剤を利用した化学ロケットは、すでに実用化されている

現在実用化されているロケットは、燃料酸化剤燃焼させるという化学反応利用した固体ロケット液体ロケットで、「化学ロケット」と呼ばれてます。この化学ロケットは、大きな推力(すいりょく)を出すことができますが、一方で長時間連続運転できないという欠点をもってます。この欠点をおぎなうために、現在、化学的な燃焼ガスではなく物理的な力によって推進する「非化学ロケット」の開発進められています。

化学ロケット

推進剤化学的な燃焼によって、大量ガスにして噴射するロケットです。

固体燃料ロケット現在実用化され数多く打ち上げられています。
液体燃料ロケット
ハイブリッドロケット固体燃料液体酸化剤使用
エアーブリージングロケット液体燃料空気中の酸素使用

将来の開発推進へ向け、実験が進む非化学ロケット

化学ロケットのうち、実用化段階まで開発進んでいるのは電気ロケットで、推進剤イオン化またはプラズマ状態にして、電気または磁気(じき)の力で噴射(ふんしゃ)するイオンロケットやプラズマロケットなど、小型のものは衛星制御(せいぎょ)用として使われています。また、実験段階のものとして、原子炉の熱で推進剤加熱して噴射する原子力ロケットありますそのほか、パルスロケット、太陽帆ロケット光子ロケットなどが構想開発中です。

非化学ロケット

化学的な燃焼ガスではなく物理的な力によって推進するロケットです。

電気ロケットイオンロケット推進剤イオン化またはプラズマ状態にします。そのあと電気磁気の力を利用して噴射ます。小型のものは衛星制御用として実用化されています。
プラズマロケット
電気ロケット
原子力ロケット固体炉心ロケット原子炉の熱で推進剤水素等)を加熱し噴射ます。実験段階のみで実用化はされていません。
コロイド炉心ロケット
プラズマ炉ロケット
パルスロケット核分裂パルスロケット小型原爆水爆連続的に爆発させ、その反動推進します
核融合パルスロケット
レーザー推進ロケット地上からロケットレーザー照射し、それを受けて推進します
太陽帆ロケット大きな帆により、太陽光線を受けて推進します
核融合ロケット水素等の核融合物質噴射して推進します
星間ラムジェットロケット宇宙空間水素集めて核融合させ、それを噴射して推進します
光子ロケット物質反物質反応させ、光に変えて、それを噴射して推進します




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