有山輝雄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/02 01:41 UTC 版)
有山 輝雄(ありやま てるお、1943年 - )は、日本のメディア史研究者[1]、元東京経済大学コミュニケーション学部教授[2]。「日本メディア史研究の第一人者」とも評される[3]。
略歴
神奈川県生まれ[4]。1967年、東京大学文学部国史学科卒業[4]。1972年、同大学院社会学研究科社会学Bコース博士課程単位取得退学[4]。社団法人日本新聞協会勤務、桃山学院大学社会学部助教授、成城大学文芸学部助教授、1989年教授を経て、2002年に東京経済大学コミュニケーション学部教授となった[4]。東京経済大学では、2004年から2008年にかけてコミュニケーション学研究科研究科長を務め、2014年に定年退職[4]。
2005年から2007年にかけて、日本マス・コミュニケーション学会会長を務めた[5]。
著書
単著
- 『徳富蘇峰と国民新聞』(吉川弘文館, 1992年)オンデマンド版 2023年 ISBN 9784642736312
- 『近代日本ジャーナリズムの構造――大阪朝日新聞白虹事件前後』(東京出版, 1995年)
- 『甲子園野球と日本人――メディアのつくったイベント』(吉川弘文館<歴史文化ライブラリー>, 1997年)オンデマンド版 2017 ISBN 9784642754149
- 『戦後史のなかの憲法とジャーナリズム』(柏書房, 1998年)
- 『海外観光旅行の誕生』(吉川弘文館<歴史文化ライブラリー>, 2002年)オンデマンド版 ISBN 9784642755344
- 『陸羯南』(吉川弘文館<人物叢書>, 2007年)ISBN 9784642052399
- 『「中立」新聞の形成』(世界思想社, 2008年)
- 『近代日本のメディアと地域社会』(吉川弘文館, 2009年)オンデマンド版 2017 ISBN 9784642737913
- 『情報覇権と帝国日本』(吉川弘文館)
- 『Ⅰ 海底ケーブルと通信社の誕生』 2013年 ISBN 9784642038232
- 『Ⅱ 通信技術の拡大と宣伝戦』 2013年 ISBN 9784642038249
- 『Ⅲ 東アジア電信網と朝鮮通信支配』 2016年 ISBN 9784642038607
- 『近代日本メディア史』(吉川弘文館)
- 『Ⅰ 1868-1918』 2023年 ISBN 9784642039277
- 『Ⅱ 1919-2018』 2023年 ISBN 9784642039284
編著
- 『占領期メディア史研究――自由と統制・1945年』(柏書房, 1996年)
共編著
全て世界思想社より
編纂史料
全て西山武典と共同編集、柏書房より
- 『近代日本メディア史資料集成 同盟通信社関係資料(全10巻)』(1999年)
- 『近代日本メディア史資料集成 情報局関係資料(全7巻)』(2000年)
- 『近代日本メディア史資料集成 国際通信社・新聞連合社関係資料(全4巻)』(2000年)
監修史料
全てゆまに書房より
- 『新聞史資料集成 明治期篇 (1・2)』(山本武利共同監修, 1995年)
- 『NHK年鑑(全19巻)』(日本放送出版協会編, 1999年)
- 『占領期新聞資料集成 日本新聞年鑑(全6巻, 昭和22-28年)』(日本新聞協会編, 2001年)
- 『占領期新聞資料集成 新聞協会資料(全3巻)』(日本新聞協会編, 2001年)
- 『新聞広告総覧(全9巻, 1932-1940年)』(新聞広告奨励会編, 2004年)
- 『昭和初期新聞ジャーナリズム論集(全3巻)』(2005年)
- 『あるジャーナリストの敗戦日記 1945-1946』(森正蔵著, 2005年)
- 『日本画報――付・日露戦時旬報(上・下)』(高木宏治編, 2008年)
- 『東亜時論(全3巻)』(高木宏治編, 2010年)
脚注
- ^ 「有山 輝雄」吉川弘文館。2025年6月30日閲覧。
- ^ 「日本学術会議会員任命拒否の撤回を求めるオンライン署名について」東京平和委員会、2020年10月5日。2025年6月30日閲覧。
- ^ 「メディアの歴史を見るということ 有山輝雄」吉川弘文館『本郷』Web編集部、2024年2月16日。2025年6月30日閲覧。
- ^ a b c d e 「コミュニケーション学部報(2013年度)」第40巻、東京経済大学コミュニケーション学会、2016年、 hdl:11150/10851、2024年5月24日閲覧。「5.退任 有山輝雄」
- ^ 有山輝雄 - researchmap
参考
- 東京経済大学の教員
- 『現代日本人名録』2002年
有山輝雄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:08 UTC 版)
「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」の記事における「有山輝雄」の解説
有山輝雄は、『閉された言語空間』の新刊紹介で、第一次資料によって占領軍の検閲を明らかにした先駆的研究であるとしながらも「著者の主張に結びつけるための強引な資料解釈も随所に見受けられる。また、占領軍の検閲に様々な悪の根源を押しつける悪玉善玉史観になっているが、これは現在の政治状況・思想状況への著者の戦術なのであろう」と評した。
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