最大野党党首
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 15:10 UTC 版)
2003年のカタルーニャ州議会選挙には首相候補として臨み、CiUはカタルーニャ社会主義者党(英語版)を4議席上回り、議席数では第一党となったが、得票数ではカタルーニャ社会主義者党をわずかに下回った。結局、カタルーニャ社会主義者党は同じ左派政党のカタルーニャ共和主義左翼(ERC)やカタルーニャ緑のイニシアティヴ(英語版)(ICV)と連立政権を組み、カタルーニャ社会主義者党のパスクアル・マラガイ・イ・ミラ(英語版)がカタルーニャ州首相に選出された。 マスは2006年のカタルーニャ州議会選挙にも首相候補として臨み、CiUは得票数と議席数で第一党となったが、前回選挙と同様に議会の絶対過半数に達しなかった。カタルーニャ社会主義者党のホセ・モンティーリャ(英語版)は、再びカタルーニャ共和主義左翼やカタルーニャ緑のイニシアティヴと組んで過半数に達し、3政党で連立政権を組んだ。 2007年以来、マスは「カタルーニャ主義の再構築」として知られる過程の創出を特に強調し、自身の政党であるCDC内部だけでないカタルーニャ社会全体でのカタルーニャ主義の運動の原則と価値を構築した。マスによる「カタルーニャ主義の再構築」は、いわゆる「決定する権利」を得ることを求めている。この運動は、スペインからの独立を争点とする模擬住民投票の実施の可能性も暗に含んでおり、この点でマスの政策は、伝統的により分離主義的な立ち位置にいるカタルーニャ共和主義左翼の政策にも近かった。2006年6月にはスペイン内部における自治権の拡大を争点としたカタルーニャ自治憲章改定案が住民投票(投票率49.4%)にゆだねられ、「改定支持」が73.9%、「改定不支持」が20.7%だったが、2010年7月、スペイン憲法裁判所はこの自治憲章改定を無効とした。
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