最大スループット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 02:42 UTC 版)
「イーサネットフレーム」の記事における「最大スループット」の解説
イーサネットのプロトコルオーバーヘッドをパーセンテージ(IPGを含むパケットサイズ)として次の式で計算できる。 Protocol overhead = Packet size − Payload size Packet size {\displaystyle {\text{Protocol overhead}}={\frac {{\text{Packet size}}-{\text{Payload size}}}{\text{Packet size}}}} イーサネットのプロトコル効率は次の式で計算できる。 Protocol efficiency = Payload size Packet size {\displaystyle {\text{Protocol efficiency}}={\frac {\text{Payload size}}{\text{Packet size}}}} 最大効率は、最大許容ペイロードサイズで達成され、その値は以下のように計算される。 1500 1538 = 97.53 % {\displaystyle {\frac {1500}{1538}}=97.53\%} タグなしフレームの場合、パケットサイズは最大ペイロード1500オクテット+プリアンブル8オクテット+ヘッダ14オクテット+トレーラ4オクテット+最小パケット間隔12オクテットに=1538オクテットである。最大効率は以下のように計算される。 1500 1542 = 97.28 % {\displaystyle {\frac {1500}{1542}}=97.28\%} 802.1Q VLANタグが使用されているとき、スループットは効率から計算できる。 Throughput = Efficiency × Net bit rate {\displaystyle {\text{Throughput}}={\text{Efficiency}}\times {\text{Net bit rate}}\,\!} 物理層の正味のビットレート(ワイヤビットレート)はイーサネットの物理層規格に依存し、10 Mbit/s、100 Mbit/s、1 Gbit/s、10 Gbit/sのいずれかである。その結果、100BASE-TXイーサネットの最大スループットは、802.1Qなしで97.53 Mbit/s、802.1Qありで97.28 Mbit/sになる。 チャネル利用率(Channel utilization)は、プロトコル効率とよく混同される概念である。これは、ペイロードまたはオーバーヘッドのいずれかで、送信されるデータの性質を無視して、チャネルの使用のみを考慮する。物理層は、リンクチャネルや機器はデータフレームと制御フレームの違いを区別できない。チャネル利用率は次のように計算できる。 Channel utilization = Time spent transmitting data Total time {\displaystyle {\text{Channel utilization}}={\frac {\text{Time spent transmitting data}}{\text{Total time}}}} 合計時間(total time)は、チャネルに沿ったラウンドトリップ時間、ホストでの処理時間、およびデータと確認応答の送信時間を考慮したものである。データの送信に費やされた時間(time spent transmitting data)には、データと確認応答が含まれる。
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