書籍デジタル化
書籍デジタル化とは、既存の紙媒体である本をデジタル化して電子文書にすることである。
書籍デジタル化は、以前から電子出版やオンライン辞書などの形で存在していたが、近年では特に図書館の蔵書をデジタル化して検索エンジンの検索対象としたり、デジタル化した書籍の一部をオンラインで閲覧可能にしたりすることが話題となっている。
例えば、Googleはデジタル化した図書館蔵書の一部または全部を検索対象としたり閲覧可能にしたりするプロジェクト「Google Print」を2004年に開始している。このプロジェクトは著作権侵害などの観点から各界で物議をかもし、一時中断されたが、2005年11月現在では再び着手されている。
また、米Yahoo!も2005年の10月3日にデジタルアーカイブ団体などとともに「デジタル化されたテキストとマルチメディアの恒久的アーカイブ」を構築するOpen Content Allicance(OCA)を設立している。OCAにはYahoo!のほか、Microsoft、Adobe Systems、HP Labs、カリフォルニア大学、トロント大学、O'Reilly Media、ネットアーカイブ団体が参加している。OCAのアーカイブは非営利団体Internet Archiveが運営し、各参加団体の代表により管理されている。
さらに、書籍デジタル化に関してはデジタル化した書籍を販売する動きも活発化しており、例えば米アマゾンは2005年の11月3日から、デジタル化した書籍の一部をページ単位で切り売りする新プログラムである「Amazon Pages」を開始している。Amazon Pagesプログラムの特徴としては、必要な部分に絞ってオンラインアクセスして、その分だけ支払うことができる、ということが上げられる。Amazon Pages は、約2年前に開始した『Search Inside the Book』技術を基にしており、ページ単位/節単位/章単位、あるいは1冊まるごとのアクセス権を購入できる。なお、アマゾン社は書籍を検索した時にその書籍の一部を閲覧することのできる「the Search Inside! program(なか見! 検索)」も開始している。
参照リンク
Google Print デジタル化された書籍の検索
OCA書籍デジタル化プロジェクト
the Search Inside! program アマゾンでデジタル化された書籍を検索
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