暫定復旧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 02:31 UTC 版)
「笹子トンネル天井板落下事故」の記事における「暫定復旧」の解説
2012年12月8日、NEXCO中日本は下り線トンネルの天井板(約7,500枚)を撤去したうえで、下り線を使った対面通行により、2012年内に暫定2車線で復旧させる見通しであると発表した。その後の工事進捗を受け、12月25日には暫定復旧(開通)日を12月29日とし、通行止めとしていた一宮御坂ICから勝沼IC間の上り線の通行止めを解除し、大月JCTから勝沼IC間(約19キロ)のうち、笹子トンネルを含む80キロポストから88キロポストの間(約8キロ)を対面通行として開通させると発表した。 対面通行にあたって、センターラインを認識できるように車線を黄色の実線にし、赤いガイドポストを配置、また脇見運転による事故が多発している 旨などを案内するアナウンスを流すなど安全対策を講じている。規制速度は山梨県警と協議し、笹子トンネル内が時速40キロ、その他の区間は同50キロと定めた。 そのため、年始のUターンラッシュの渋滞予測では、2013年(平成25年)1月2日に、笹子トンネル附近を先頭に上り線で最大45キロ、渋滞通過に約4時間半を要すると渋滞予想されていた。 NEXCO中日本は、迂回路の利用者のため、2013年(平成25年)1月1日午前0時から、中央道富士吉田線(大月IC - 河口湖IC)を無料にして渋滞緩和を図ったため、国道20号の利用と中央道富士吉田線と国道137号の利用での金額が同額(例として中央道高井戸IC - 東名名古屋IC間の普通車料金:上り7,000円、下り7,350円)となった。結果として、2013年1月2日の笹子トンネルに関連する渋滞は、7キロ程度に留まった。 脇見運転の心配がなされていたが、開通の翌日の30日午後には車5台が絡む玉突き事故が発生、さらに翌31日午前にも車4台が絡む追突事故が発生した。 暫定復旧した大月市側入口。制限速度40キロの仮設表示板(2012年12月29日撮影) 暫定復旧した甲州市側入口。対面通行を注意喚起する電光掲示板(2012年12月29日撮影) 天井板は撤去され、新たに換気ファンが設置された(2012年12月31日撮影)
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