昭和曹達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:36 UTC 版)
ソーダ会社の昭和曹達株式会社も矢作水力の子会社とされる。同社は1928年(昭和3年)10月、前身・東海曹達(1936年末解散)の株主らにより設立。この東海曹達は福澤駒吉が矢作水力よりも先に経営していた会社で、1916年(大正15年)12月に設立され、名古屋港にソーダ工場を建設して次亜塩素酸カルシウム(晒し粉)・水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を製造していたが、新工場建設に際し新会社昭和曹達に衣替えした。昭和曹達の新工場は矢作工業と同じく名古屋市港区昭和町に建設され、1929年(昭和4年)12月に操業を開始した。苛性ソーダ月産180トン・晒し粉360トンの規模で、必要な電力は矢作水力から供給を受けた。 その後昭和曹達は工場拡張や姉妹会社の合併により規模を拡大し、工場3か所、苛性ソーダ月産3,200トン・晒し粉2,300トンの規模となり、設立時の4倍にあたる資本金600万円の会社となった。また1939年9月には旧白山水力傘下のカーバイドメーカー大北工業の株式を矢作水力から譲り受けた。 1944年(昭和19年)7月、昭和曹達は矢作工業改め東亞合成化学工業に吸収された。
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