映画化と文庫化
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2020年3月25日に『歌集 滑走路』が角川大映スタジオと埼玉県やNHK、NTTコミュニケーションズなどが共同出資しているSKIPシティの共作の元で、映画『滑走路』の題名で映画化される事が発表された。監督は大庭功睦が務め、浅香航大や水川あさみ、寄川歌太、染谷将太、坂井真紀、吉村界人、水橋研二、木下渓、池田優斗らが出演することが決まった。 2020年9月24日に角川文庫より『歌集 滑走路』の文庫本と、映画『滑走路』をノベライズした『小説 滑走路』(角川書店)が発売された。文庫のあとがきの解説は新たに芥川賞作家の又吉直樹が執筆した。短歌のみで構成された個人歌集が角川文庫より発行されるのは、寺山修司『寺山修司青春歌集』などの1970年代以来の事となる。『朝日新聞』の一面や『産経新聞』、映画関連のメディアなどでも取り上げられ、文庫は発売1ヶ月足らずで重版される事が決まった。 11月3日に原作とした映画『滑走路』は東京国際映画祭の特別招待作品に選出された。11月20日に映画が一般公開され、キネマ旬報ベストテンとヨコハマ映画祭にて主演女優賞受賞、報知映画賞作品賞や毎日映画コンクール新人賞にノミネートされるなどした。11月23日には朝日新聞の天声人語に『歌集 滑走路』が紹介され、楽天ブックス文学部門で第1位を獲得するなど、人気が再燃し単行本も文庫と共に度々増刷が行われている。 2021年6月に映画が上海国際映画祭の上映作品として招待され、海外進出することとなった。また、同月の角川文庫のフェア「カドフェス2021」では感動する本に選出された。
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