旧約聖書翻訳委員会訳聖書・新約聖書翻訳委員会訳聖書
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「岩波訳聖書」の記事における「旧約聖書翻訳委員会訳聖書・新約聖書翻訳委員会訳聖書」の解説
旧約聖書は旧約聖書翻訳委員会により、新約聖書は新約聖書翻訳委員会により翻訳され、岩波書店から出版された聖書。 特定の宗教・教派の信仰理解を前提とせず、学問的な精確さを重視していることが特色とされている。 学者の共同作業により旧新約聖書全体が翻訳された、日本で最初の(また2007年現在唯一の)聖書である(一部に抄訳を含むものとしてはこれ以前に講談社から出版された「聖書の世界」がある)。日本聖書協会等の翻訳ではそれぞれの部分が誰によって翻訳されたのか明らかにされないのに対して、組織によって共同翻訳された日本語の聖書としては最初に(また2007年現在唯一の)翻訳の部分ごとに翻訳した個人の名前を明らかにした聖書である。また、訳文の中で別の訳文の可能性について言及した注を豊富に持つ日本語の聖書は、この翻訳が出るまではフランシスコ会の翻訳のものしかなく、以後も田川建三による翻訳があるのみである(単語レベルで複数の異なる訳語を数多く併記した日本語訳聖書としては、これ以前に「詳訳聖書」(いのちのことば社刊行)がある)。 旧約聖書については含まれる文書の並べ方が歴史書、詩文書、預言書というキリスト教方式の並べ方ではなく律法、預言者(歴史書を含む)、諸書というヘブル語聖書と同じ並べ方になっている。
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