旧約聖書偽典にみるノアの物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 05:57 UTC 版)
「ノア (聖書)」の記事における「旧約聖書偽典にみるノアの物語」の解説
旧約聖書偽典には正典にはない要素が盛り込まれている。たとえばノアの物語の背景(人の悪)についての件の詳細は偽典『エノク書』、『ヨベル書』に記述されている。 エロヒムの息子(偽典『エノク書』、『ヨベル書』では明白に天使・グリゴリのこととされている。) nephylymネフィリム(単数形“ネフィル”)(天から地に降りてきた者のこと。偽典では天使と人間の娘の子) さらに旧約聖書の偽典の『ヨベル書』には次のような記述がある。第15ヨベルの第3年周にレメクは天使バラクエルとメトシェラの姉妹の間にできた娘ビテノシと結婚しノアが生まれた。第25ヨベルの第5年周の第1年にノアは天使レケエルとレメクの姉妹の間にできた娘エムザラと結婚した。 また同じく偽典『エチオピア語エノク書』には「彼の身体は雪のように白く、またばらの花のように赤く、頭髪、(ことに)頭のてっぺんの髪は羊毛のように白く、眼は美しく(エチオピア語エノク書106:2)」(日本聖書学研究所編 『聖書外典偽典』第4巻 旧約聖書偽典II、教文館、1975年、288頁。)との記述がある。
※この「旧約聖書偽典にみるノアの物語」の解説は、「ノア (聖書)」の解説の一部です。
「旧約聖書偽典にみるノアの物語」を含む「ノア (聖書)」の記事については、「ノア (聖書)」の概要を参照ください。
- 旧約聖書偽典にみるノアの物語のページへのリンク