旧約聖書刊行
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1883年(明治16年)にヘボンのヨーロッパ旅行の後で、『箴言』が刊行される。同年に、ファイソンの『撒母耳前書』(サムエル前書)、『撒母耳後書』(サムエル後書)、『列王紀略上』が刊行される。 1884年(明治17年)には、『耶利米亜記』(エレミヤ記)、『以西結書』(エゼキエル書)、『出埃及記』(出エジプト記)、『利未記』(レビ記)、『伝道之書』が刊行される。ファイソンがイギリスに帰国するとフルベッキとヘボンで協力して、ファイソンと共訳で『列王紀略下』、またファイソンの『士師記路得記』が刊行された。1885年(明治18年)には、『民数紀略』、『申命記』、『但以理書』(ダニエル書)が刊行された。 1886年(明治19年)にはヘボンは孤軍奮闘でほとんどの翻訳を終える。この年、『何西亜約耳西番雅書』(ホセア、ヨエル、ゼパニヤ書)、『亜摩士阿巴底亜約拿米迦拿翁哈巴谷書』(アモス、オバデヤ、ヨナ、ミカ、ナホム、ハバクク書)、『撒加利亜書』(ゼカリヤ書)、『約百記』(ヨブ記)が刊行される。また、ヘボンとフルベッキと松山高吉の共訳で『雅歌』が刊行される。 1887年(明治20年)にはヘボンとファイソンとの共訳で『以士喇記尼希米亜記以士帖記』(エズラ記、ネヘミヤ記、エステル記)が刊行される。ファイソンと植村正久『以賽亜書』(イザヤ書)また、フルベッキ、ウィリアムス、植村正久、松山高吉の『詩篇』が刊行された。他に、ファイソンの『歴代志略上』『歴代志略下』とフルベッキ、井深梶之助の『雅歌耶利米亜哀歌』(雅歌・哀歌)で旧約聖書の分冊刊行が終了する。
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