旧サンドマンとの関わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:48 UTC 版)
「サンドマン (ヴァーティゴ)」の記事における「旧サンドマンとの関わり」の解説
シリーズのタイトル『サンドマン』は主人公の異名の一つだが、本シリーズ以前からDC世界にはサンドマンという名のスーパーヒーローが複数存在した。ゲイマンはそれらを自らの物語に取り込み、主人公ドリームと関係づけた。 1940年代に活躍した初代サンドマン(英語版)(ウェスリー・ドッズ)はガスマスクと催眠ガス銃を武器として犯罪と戦うありきたりなヒーローだった。本シリーズでは、ドリームが幽閉されていた時期にドッズはその魂の一部を受け取り、霊感を受けてヒーロー活動を始めたとされた。後年にはこの解釈に基づいたドッズを主人公とするスピンオフ作品も発刊された。ドリームがガスマスクに似たヘルメットを着用するのは、初代サンドマンへのオマージュと思われる。 二代目となるジャック・カービー期『サンドマン』(1974–1976年)はスーパーヒーローのような衣装をまとっているが、本物の眠りの妖精であった。カービー版シリーズが短期で終わってからしばらくして、コミック原作者ロイ・トーマス(英語版)は二代目サンドマンの設定を変更し、その正体は夢の次元に閉じ込められた人間ギャレット・サンフォードだとした(1983年)。トーマスは続いて自作『インフィニティ・インク(英語版)』第50号(1988年5月)でヘクター・ホール(英語版)というヒーローにサンドマン(三代目)の名を受け継がせた。 ゲイマンは本シリーズ第11–12号(1989年12月-1990年1月)で設定の変更を行い、二代目・三代目のサンドマンは手下の悪夢ブルートとグロブに操られていたことにした。2体の悪夢はドリームの支配から逃れて、偽のサンドマンを戴く自分たちの王国を作ろうとしたのだった。しかし2体はドリームによって罰され、ヘクター・ホールは消滅させられる。ホールはスーパーヒロインのフューリー(英語版)(本シリーズでは本名のリタ・ホールで呼ばれる)と結婚していた。夫を失ったリタは後の巻で再登場し、遺児ダニエルとともに大きなプロット上の役割を担うことになる。フューリーは元々ギリシア神話に由来するキャラクターで、超人的な力は女神ティーシポネーに与えられたものだった。本作ではティーシポネーを始めとする三相一体の女神エリーニュスもまた重要な役割を演じた。
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