日本産ヒョウモンチョウ類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 15:07 UTC 版)
「ヒョウモンチョウ族」の記事における「日本産ヒョウモンチョウ類」の解説
日本には8属・14種のヒョウモンチョウ類が分布する。北日本には種類・個体数とも多いが、西日本では種類数が減り、冷涼な山地に分布するようになる。小型種は北海道や本州各地、大型種も四国山地や九州山地に分布南限がある。 このうちアサヒヒョウモンは1965年に国の天然記念物に指定され、採集が禁止されているが、他の種類も20世紀後半頃から個体数を減らしている。この原因は詳しくわかっていないが、地球温暖化、外来種の侵入、人里付近の草原が利用されなくなったことによる遷移の進行などで草原の環境が変化したためと考えられている。 2000年に公表された昆虫類の環境省レッドリストには以下の3種(2亜種)がリストアップされている。 絶滅危惧I類(CR+EN) - オオウラギンヒョウモン 準絶滅危惧(NT) - ヒョウモンチョウ東北以北亜種、ヒョウモンチョウ本州中部亜種、アサヒヒョウモン 他にも都道府県・各市町村レベルでの指定も多く、動向が注目される。 ただし暖地性・多化性のツマグロヒョウモンは個体数が安定していて、さらに関東地方付近では分布域の北上も報告されており、他のヒョウモンチョウ類とは違った傾向が見られる。
※この「日本産ヒョウモンチョウ類」の解説は、「ヒョウモンチョウ族」の解説の一部です。
「日本産ヒョウモンチョウ類」を含む「ヒョウモンチョウ族」の記事については、「ヒョウモンチョウ族」の概要を参照ください。
- 日本産ヒョウモンチョウ類のページへのリンク