日本消防会館会議室
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「コミックマーケット」の記事における「日本消防会館会議室」の解説
C1(第1回)のコミックマーケットは1975年12月21日、「迷宮'75」の実質的な主催の下、東京虎の門の日本消防会館会議室において、参加サークル32(ただし委託・展示サークルがほぼ半数)、参加者推定700名で開催された。開催前日には合宿も行われ、アニメソングが高歌放吟されたというSF大会の影響の濃いものだったらしい。また、参加サークルの半分近くを学漫(学校内クラブ活動としての漫画研究会)が占め、萩尾望都作品を中心とした少女漫画ファンクラブがそれに次いだ。コミケ準備会によると、入場者の9割余を「中高生の少女漫画ファンを中心とした女子」が占めたという。また、この時「迷宮'75」が頒布した『漫画新批評大系』所収『ポルの一族』(原田央男)を端緒とする所謂「やおい」や「BL」の先駆的な同人誌もすでに出されていたとされる。なお、日本消防会館での開催は第1回のみであった。 当時、同人誌といえば一般には文学同人誌を指し、漫画同人誌の知名度は低かった。そこでSFファン向け同人誌の用語として用いられた「ファンジン(Fanzine)」がまだしもわかりやすいだろうと借用し、「まんがファンジンフェア」と名乗った。しかしその後コミックマーケット自体の知名度が上がるに連れ、漫画同人誌を指す用法が定着していった。 このC1以降、春・夏・冬の学校の休みに合わせた年3回の開催が定着する。 この時冊子型のカタログは存在せず、公式のポスターはサークルMOBの鈴木哲也が手がけたもので、多色の謄写版で製作された。また、竹本健治は知人の鈴木を介して主催者と繋がりができたことで、第1回に出品したという。
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