日本測地系における日本経緯度原点の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 09:01 UTC 版)
「日本経緯度原点」の記事における「日本測地系における日本経緯度原点の問題点」の解説
天文測量によって求められる経緯度(天文経緯度)と、準拠楕円体とする回転楕円体上の位置を示す経緯度(地理経緯度)には、「垂直」の捉え方に違いがある(経緯度参照)。天文経緯度はジオイド面に対する法線(鉛直)を用い、地理経緯度は準拠楕円体に対する法線を用いる。両者の違いを示す角度を鉛直線偏差という。 日本測地系において、日本経緯度原点の数値は天文測量によって求められた経緯度を用いており、鉛直線偏差はないものとして定義されている。しかし実際には、深い日本海溝が東にある東京付近ではジオイドの傾きが比較的大きく、このため比較的大きな鉛直線偏差がある。
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