日本帝国主義によるアジア人民からの収奪、新植民地主義との闘い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:39 UTC 版)
「船本洲治」の記事における「日本帝国主義によるアジア人民からの収奪、新植民地主義との闘い」の解説
戦前においては日本の若く健康な者の多くは軍隊に徴用され、肉体労働が必須となる(建築土木や運輸、港湾、炭鉱、造船や鉄鋼などの)基幹産業において日本資本主義は不足していた労働力を朝鮮・中国から強制連行して賄ってきた。強制連行してきた労務者はタコ部屋に押し込められて、帝国主義にとって「死んだって構わない。代わりはいくらでも強制連行してくれば良い」存在で、船本は強制徴用労務者の中に労務者としての普遍的な運命を見るとしている。 第二次大戦後には朝鮮・中国から労務者を強制連行できなくなったので、解体された農村や漁村、廃坑となった炭鉱や鉱山、被差別部落や在日朝鮮人、アイヌさらには沖縄を流動的下層労働者の生産工場とし、流動的下層労働者を国内植民地としてきたと主張する。資本主義にとって必要なときにのみ必要なだけ安く使える流動的下層労働者こそ企業に利潤をもたらすための餌食となる存在で、歳を取ったり病気になったりして働けなくなったら野たれ死んでも構わない存在であると考えた。 したがって流動的下層労働者たちはアイヌ下層人民や部落下層人民、在日朝鮮下層人民、沖縄の下層人民と連帯しなければならないと船本は説いた。
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