日本のSRIの状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 07:36 UTC 版)
「社会的責任投資」の記事における「日本のSRIの状況」の解説
日本で初めてのSRI金融商品(日興アセットマネジメントからのエコファンド)が発売されたのは1999年。浸透し始めたのは2003年頃から。しかし、先に挙げた数字からもわかるように、欧米や日本以外のアジア各国に比べると、その市場規模は小さい。日本でSRI投資が浸透しづらい理由には、1.資産運用に携わる受託者は投資家の利益を最優先させる責任を負っているが、SRIを考慮することはこの責任に反するとする意見が多いこと、2.SRIの投資銘柄を選定する(以下に挙げるスクリーニング)の際、ESG(環境、社会、ガバナンス)を考慮するが、そのために必要な開示情報が標準化されておらず、専門性をもった人材が少ないためにその情報の比較評価について信頼性を担保することが困難であること、3.日本人の個人金融資産の半分以上が現金または預金であることからもうかがえるように、そもそも日本人の投資意識が低いことが挙げられる。 NPO社会的責任投資フォーラムによると、2018年6月末時点で運用されている日本のSRI残高は7,072億円。
※この「日本のSRIの状況」の解説は、「社会的責任投資」の解説の一部です。
「日本のSRIの状況」を含む「社会的責任投資」の記事については、「社会的責任投資」の概要を参照ください。
- 日本のSRIの状況のページへのリンク