日本の豆の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 03:55 UTC 版)
日本では、紀元前4000年頃(縄文時代後期)に、大豆の原種と言われるツルマメを利用していた痕跡が出土している。中国原産の大豆は約2000年前の(弥生時代初期)に伝来したと考えられており、味噌や醤油の製造法は奈良時代に伝わり、鎌倉時代には各地に大豆の栽培が広まった。 アズキは中国が原産と考えられているが、アズキの祖先と考えられる野生種ヤブツルアズキ(V.angularis var. nipponensis(Ohwi) Ohwi & Ohashi)が日本からヒマラヤまでの地域で見つかっており、アズキの原産地の再検討が必要となっている。アズキは滋賀県の粟津湖底遺跡(紀元前4000年頃) や登呂遺跡(弥生時代、紀元1世紀頃)から出土しており、古代より各地で栽培されていたと考えられる。 西アジア原産のソラマメとエンドウは中国経由で8世紀頃、ササゲが9世紀頃、アメリカ大陸原産の作物は16世紀半ばに始まった南蛮貿易で日本へ紹介された可能性はあるが、インゲンマメ(隠元豆)は中国経由で17世紀に、ラッカセイ(南京豆)はフィリピン・中国経由で18世紀頃に伝来したというのが通説となっている。
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