日本の沙悟浄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 19:42 UTC 版)
日本では河童とされることがあるが、それは水の妖怪というイメージからで、最初に流沙河の水中から現れたとする間違った解釈に由来する、日本の児童向け作品固有の意訳である。 以下の物を持っている。 半月刃の付いた杖「降妖宝杖」(こんようほうじょう) - 「降魔の宝杖」とも呼ばれる。材質は月宮殿に生えている月桂で、芯には金の筋が1本通されて絶対に折れたりせず切断も出来ない。如意宝珠が付いている。重さは経蔵1軒分の経典と同じ、5040斤(およそ3トン)。日本のドラマではしばしば一方の側に月牙(三日月系の刃)、もう片側に鏟(平らな幅広いスコップのような刃)が付いた月牙鏟または釵を使用するが、本来の鏟は農具の踏み鋤の一種で西洋農具のスコップと相同であり、少林寺系の僧侶の埋葬道具兼武器として発達したものである。 髏の首飾り - 一説には玄奘三蔵の前世の9人の首とされる。三蔵一行が流沙河を渡る際に首から外され、恵岸行者の持参した瓢箪と組み合わせて筏にされた。 原作での個性の薄さ故、日本の『西遊記』の翻案では、思い切った演出がなされる事がある。 妖怪でありながら妖怪を憎み、常に「自分とは何か」を自問している存在 一攫千金を目論むマイペースな存在 冷静沈着なクールな存在 などである。
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