日本の大衆食堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 08:38 UTC 版)
煮魚、焼魚、とんかつ、から揚げ、野菜炒めなど和洋中華の一般的な料理に加え、単品としての焼きめし、カレーライス、オムライス、各種丼もの、ラーメン、うどん、蕎麦などの麺類も定番である。定食を中心としたメニュー構成の店舗は、定食屋、定食店とも呼ばれる。酒類としてはビール、日本酒、チューハイなどが置かれている事が多く、夜間には居酒屋として機能する店もある。 大衆食堂の多くは、駅前や街道沿い、学生街、オフィス街、工場街等に立地し、外食、特に昼食で利用される。出前を行う店舗も多い。また、市場周辺や歓楽街(かつての花街を含む)では、労働者や朝帰りの客向けに朝食を中心にした営業を行なっている店もある。 第二次世界大戦中、戦後には日本の食糧事情が悪化し、大衆食堂でも都道府県が指定する外食券食堂(米穀通帳と引き換えに交付される外食券を要する食堂)以外での営業が困難となる時代もあった。 もともと零細な自営業の多かった業種だが、20世紀後半以降、チェーン展開を全国規模で行う大資本のファミレス、弁当店、コンビニ、ファーストフード、スーパーマーケットの惣菜の充実等の影響によって、メニュー面、価格面での対抗が難しくなっている。
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