日常用語・慣用句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 16:11 UTC 版)
一人称 日常会話で使われる範囲では、日本語の一人称の一つであるが、フィクションや成句以外で使われることは滅多にない。ただし関西地方など一人称を二人称に転用する時に、使われる場合がある。(ワレは~)また、自己主張、我儘などを指して「我(が)の強い人間」という表現もある。普通話では「wŏ」と読み、広東語では「ngo5」と読む。 天上天下唯我独尊 天の上にも下にも尊い者は自分一人である、という言葉。仏陀が生まれた時、両手の親指でそれぞれ天地をさしてこれを表していたという伝説がある。現代では、極端なナルシズムやエゴイズムを批判して使われることが多い。 我思う、故に我あり デカルトの言葉。懐疑論によってあらゆる事象の根拠が揺らいだとしても、自分が思考しているという事実は思考によって否定されえず、ゆえに自分の存在も否定されえない確かな物である、という意味。 和歌・俳句 我こそは新島守よ隠岐の海の荒き波風心して吹け - 後鳥羽天皇 我のみやあはれと思はん蛬なくゆふかげのやまとなでしこ - 『寛平御時后宮歌合』(素性法師) 吾はもや安見児得たりみな人の得がてにすとふ安見児得たり - 藤原鎌足 われを思ふ人を思はぬむくいにやわが思ふ人の我を思はぬ - 『古今和歌集』(読み人知らず) 我と来て遊べや親のない雀 - 小林一茶 古語 自称の代名詞のほか、対等または目下の者や、相手を卑しめて使用する。
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