旅行行程での車中泊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 06:33 UTC 版)
自身が所有する自家用車(乗用車やワンボックスカー・ステーションワゴンなど)に寝具を用意し、或いはあらかじめ寝具がセットされたキャンピングカーの車内で就寝するものである。 旅行等での行程上の車中泊にはメリットとデメリットがある。 メリット 1日の時間を有効利用できる。 宿泊費を節約できる。 柔軟にスケジュールを組み立てることができる。 渋滞など混雑を回避しやすい。 デメリット ぐっすりと眠れず快適な睡眠をとりにくい人もいる。 設備面(トイレ等)が十分とは言えない場合がある。 寒暖の点で対策が必要である。 人数が多い場合は不向きである。 自家用車の場合、シートを倒すなどして車内に水平面をつくり、そこに布団や寝袋などの寝具を置いて就寝する。外光が入り込まないように窓ガラスにシートなどで目隠しをすること、車内灯具を用意することも推奨される。 車中泊のために車両を停める場所として想定されうるのが一般道路上の道の駅や高速道路上のサービスエリア (SA)・パーキングエリア (PA)、あるいは専用に整備されたオートキャンプ場などであるが、そもそも道の駅やSA・PAで認められているのはあくまでも「(安全運転のための)仮眠、もしくは長時間の休憩」のみであり、そこで車中泊を行うことは「仮眠の延長」程度までであれば認められているともいえるものの、道の駅やSA・PAなどで明確に宿泊を目的とした駐車(日中にまたがる長時間の駐車や連泊、駐車枠を複数台分使用した駐車など)あるいは施設を利用した炊事やゴミ・汚水の処理などを行うことは、施設管理者や周囲の車両とのトラブルの原因ともなり、マナー違反とされている。実際、国土交通省道路局の「道の相談室」では、「『道の駅』駐車場での車中泊は可能ですか?」との問いに対し「駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています」と明言している。こういった状況を受け、キャンピングカーに関する活動を行っている一般社団法人日本RV協会では、連泊など長期滞在を容認し、電源やトイレ、ゴミ処理施設などが整備された駐車スペースを「RVパーク」として認定する活動を行っている。
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