方法とプロセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 15:15 UTC 版)
デザイン方法とデザインプロセスはしばしば同じ意味で用いられているが、この2つには重要な違いがある。 デザイン方法とはデザイン分野において用いられる技術、規則、もしくは手段全般を指す言葉である。デザイン思考の方法には次のような方法が含まれる。聞き取り調査、ユーザー分析、他の既存の解決方法の調査、プロトタイプ作成、マインドマッピング、なぜなぜ分析、状況分析。 デザイン思考は並行的な性格を持っているため、思考段階には他にも多くの方法がある。このことによってデザイン思考は「曖昧」もしくは「両義的」に見えることがあり、科学や工学が用いている、より分析的なデカルト的方法と対比される所以である。 初期のデザインプロセスの一部は1960年代に生まれたソフトシステム方法論に出自を持っている。コバーグとバグナルは『固定観念を打ち破ればどんな問題でも解決できる(The All New Universal Traveller)』(1972年)において7段階からなる循環的な問題解決プロセスを考案した。これらの7段階は線形的もしくはフィードバック・ループのどちらでも辿ることができる。2007年、スタンフォード大学のd.schoolはアップデートされた7段階プロセスを作り上げた。他に提案されたデザインプロセスとしては、ブライアン・ローソンによる3段階の単純化された三角形プロセス(もしくは6部分からなるピラミッド形プロセス)がある。ヒュー・ダバリーが発表した無料の電子書籍『どうやってデザインするか――モデルの概要(How Do You Design: A Compendium of Models)』は数多くのデザインプロセスのモデルを要約している。 デザイン思考は多くのユーザー事例を多様な視点から考察することを必要としており、ユーザーへの共感と複数のステークホルダーを考慮することを強調している。
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