新聞・書籍・出版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 01:20 UTC 版)
「東日本大震災のイベント等への影響」の記事における「新聞・書籍・出版」の解説
「東日本大震災の出版への影響」も参照 地震直後には各新聞社から号外が発行され、翌日以降の新聞の多面を震災に関する情報が占めている。 週刊誌など数多くの雑誌でも震災関連の特集が組まれ、表紙には惨状を表す写真が採用された。4月になると、震災の報道写真集や特別縮刷版、チャリティーブックなどといった書籍が各紙・出版社から出版されている。 吉村昭のノンフォクション『三陸海岸大津波』が震災後、急速に売れ行きを伸ばした。発行元である文藝春秋には注文が相次ぎ、5万部が緊急増刷された。また、原子力発電に関する書籍の売り上げも大幅に伸びている。原子力発電所が存在する島根県では、震災後の1ヶ月だけで年間売り上げよりもはるかに多く売れている。 『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)連載の『白竜LEGEND』で2月より連載中であった「原子力マフィア編」が、「東北地方太平洋沖地震による被害状況に鑑み」として、3月18日発売の4月1日号をもって中断となった。のち、2013年に再開されている。 『ポケットモンスターSPECIAL』のコミック売り上げ1000万冊突破記念企画の一環として、マイファーストワイド版が3巻にわたって発売される予定であったが、4月27日発売予定の第2巻および5月27日発売予定の第3巻は「震災における諸般の事情の考慮として」発売を延期することになった。 大手人材サービス会社・リクルートの系列出版社であるメディアファクトリーから6月中旬に創刊された女性向け漫画雑誌『コミックジーン』は当初、4月中旬に発売予定としていた。しかし震災の影響を受け、また後述の事情もあり、発売が2ヶ月程度延期された。 震災直後には流通の混乱などの事情により、雑誌の発売日の延期、また合併号として発行することで発売回数を減らすなどの対応が行われた。また、ウェブ上での公開を行った雑誌もある。その後もインクや紙の供給不足が、特にグラビア用で継続しており、出版を遅らせたりグラビアページを減らした雑誌や書籍などがある。 その他にも、被災地を支援するため震災・防災関連の電子書籍で無償で公開した出版社もある。
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