政府による認可とその後
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1999年に、当時国家計画委員会主任であった曽培炎が工場を視察した際に、吉利汽車を自動車製造企業として認可することを請願した。その結果、2001年11月に「汽車生産企業産品名録」に吉利汽車が登録され、吉利汽車は中国初の自動車製造免許を取得した民間企業となった。 同年に、李は当時中国サッカー・甲級リーグに所属していた広州吉利足球倶楽部(現・広州恒大淘宝足球倶楽部)のスポンサーになったものの、同年に甲級リーグでの八百長事件(英語版)発覚後にスポンサーから撤退した。この時、李は「中国のサッカー環境が向上するまで戻るつもりはない。」と述べた。 2010年3月28日に、李はフォード・モーターからボルボ・カーズを18億ドルで買収し、8月2日からボルボのグローバル・チェアマンとなった。買収の際に、李は吉利から9億ドルの運転資金と中国国内にボルボの生産拠点を設けるという約束をもとに2015年までに中国市場での売上高を60万台にすることを目標に掲げた。 以降、李は吉利集団の規模拡大を積極的に行うようになった。2017年5月24日に、ロータス・カーズを傘下に持つプロトンの全株式の内、49.9 %を購入し、ロータスの筆頭株主となった。12月18日には、ボルボ・カーズと同じ「ボルボ」ブランドであるボルボ・グループに、日本円に換算して4000億円以上にも及ぶ出資を行い、筆頭株主となった。翌年2月24日には、ダイムラーの全株式の9.69 %を購入し、同社の筆頭株主となった。 李は自動車以外の分野にも勢力を伸ばすようになった。2018年11月に李は中国航天科工集団と超高速鉄道の新線建設の契約を締結した。締結の際、李は「コアテクノロジーは買うことができないものだ。他者の技術を用いれば用いるほど、信頼性は向上する。私たちは自身の持つもので革新しなければならない。道のりは大変であるが、見通しは明るい」と述べた。 さらに、李は2018年に、第13期全国人民代表大会の浙江省代表の1人に選ばれ、政界進出も果たした。 2020年2月に、李はボルボ・グループと吉利集団を統合を目指した交渉を行っていた。この交渉が成功した場合、吉利は中国初のグローバル自動車メーカーとなる予定である。 李は、現在Li Wangと呼ばれる女性と結婚しており、浙江省杭州市に住居を構えている。
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