政府による漫画産業振興
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 20:32 UTC 版)
「韓国の漫画」の記事における「政府による漫画産業振興」の解説
2000年代になると韓国政府による漫画産業が積極的に行われた。2006年に富川メディア振興院が設置され、韓国漫画産業の基地として活動を開始、それまで各国持ち回りで行われていたマンガサミットの本部を韓国に設置するなど、マンガに関する国際文化交流の中心になるべくの政策が実施された。また富川国際漫画祝祭(朝鮮語版)(BICOF)を開催し、海外漫画家を招聘するなどの活動も行われている。 評論家の山田五郎は、韓国の2008年度の文化振興予算は1169億で、日本の1018億円より多く、国家予算との比率では日本の約7倍であり、自国市場がそれほど大きくない韓国はコンテンツ産業に活路を求め、国家的な規模で韓国の漫画・アニメなどの商品も宣伝と輸出を積極的に推し進めており、フランスで開催されたJapan Expoでは韓国コンテンツ振興院がブースを出展して韓国の漫画をはじめとした韓国文化を紹介し、物議をかもしている様子を伝え、「民間のイベントに(韓国は)国ぐるみで参加している。あれだけ日本嫌いでプライドの高い韓国政府がジャパンに乗っかっている。なりふり構わない文化輸出政策が行われている」「日本が圧倒的優位だと思っていたら家電製品がそうだったようにコンテンツ産業も韓国にイニシアチブを持っていかれかねない」と危惧し「出版社とか民間のコンテンツ企業が海外市場対策に本腰を入れてイニシアチブを取れるように乗り出した方がいい」と語った。
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