放送終了へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 07:25 UTC 版)
2014年になると、2015年末で期限切れとなる放送免許の更新を香港政府に申請した。政府は免許更新について、累積債務の軽減策や、大株主の間で争われていた裁判の推移を見て判断するとされた。2014年11月には、資金不足によって全社員約700人分の11月分給与が未払いとなる問題が発生した。報道部門では、11月分の給与が年内に支払われなければ、1月1日から英語ニュース番組の放送中止と、広東語ニュース番組の時間短縮を行うと表明し、12月31日で約200人の報道部員のうち、30人ほどが退職すると発表した。 12月29日になって、11月分の給与の半額が支払われたが、残り半分と12月分は未払いのままとなった。先にニュース番組の時間短縮を表明した報道部門は予定通り実施する方針を発表し、朝のワイドニュース番組『亞洲早晨』などの番組が、年明け1月1日から放送中止となった。 一方経営陣は「会社の買収に向けて数社と協議しており、新たに出資してくれるホワイトナイトが現れることを期待している」と表明。免許更新に向けて、事態打開に向けての姿勢を見せていた。 2015年1月26日、亞洲電視への出資について4社と交渉を行ったが、いずれも不調に終わった。香港政府で放送を管理する商務及經濟發展局は、3月末に迫った放送免許更新期限を控え、推移を注意深く見守っていると発表した。 2015年4月1日午後、亞洲電視は新たな出資者が現れたと発表したが、商務及經濟發展局は同日18時30分、亞洲電視の無料テレビ放送免許の更新を許可しないと発表した。その結果、2016年4月1日をもって亞洲電視は放送停止に追い込まれることとなった。亞洲電視では、今回の決定を不服として、裁判も辞さないと発表した 新たな出資者獲得の道も断たれた結果、資金的には極めて厳しい状態で、2016年4月までの放送継続すら危ぶまれていた。一部報道によれば、閉局日を前倒しにする案のほか、インターネット放送局香港電視網絡から、同局が撮影したドラマを亞洲電視の放送枠を買い取って放送するという形の資金援助を行う申し入れがあったとされる。
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