改正風営法施行以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:37 UTC 版)
11PMやトゥナイトと言ったテレビ番組、平凡パンチや週刊プレイボーイと言った週刊誌など、マスメディアで過激な性情報が取沙汰されたことから、ラブホテルは1980年代にはパチンコ店と並び、「作れば儲かる」という千客万来の時代が訪れた。しかし1985年(昭和60年)には、「女子少年の性非行の場に供されることが極めて多い」という想像から制定された改正風営法や、風紀の悪化を懸念した自治体の条例により、このような形態でラブホテルを新規開業することは非常に申請手続きが煩雑になった。 そこで手続きが簡単なビジネスホテルとして建築してから、その後に改装してラブホテルとして営業するホテルが増加する。これらは風俗営業法により届け出されている正規のラブホテルと分けて偽装ラブホテル(違法ラブホテル)と言われている。 さらには、男女雇用機会均等法の改正を発端に女性の権利が向上し、ホテル選びの主導権が女性に移り始めたこと、ラブホテルがブティックホテルと呼ばれるようになる等、都会的なシンプル様式に需要が伸びたこと、建築費が安く済むことから、外観的に一般のホテルと大差ないラブホテルが増加した。ホテル選びの主権が女性に移ろいだことによりホテルの屋号は海外旅行で人気の高い「パリ」、「フィレンツェ」、また女性の結婚願望を意識した「チャペル」や愛らしい名称等女性受けの良い語呂へと変化した。
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